結婚式などのパーティのご招待がめっきり減ってきた今日この頃。久々のお呼ばれとなると、「着ていく服がわからない!」と悩む方が続出中。そこで、ミセスのリアルコーデ&浮かないスタイリングのコツ、教えます!
■友人の式
「年齢にふさわしくフォーマルのルールを守ろうとして、黒ワンピに」滝野香織さん(37歳)、「昔は赤などを着ていたけれど、年齢とともに暗めの服に」佐藤純子さん(34歳)など、年齢に見合ったきちんと感を重視した結果、黒や紺のベーシックなワンピースに行きつく人が多いよう。
「冠婚葬祭用の黒ワンピを喪服に見えないようにするアレンジがわからない」結城はるかさん(40歳)、「パーティの機会が少ないので買い替えるのが惜しく、毎回同じコーデに」岡田麻友子さん(38歳)。地味にも見えるきちんと服の、ハレの日用アレンジを知りたいというお悩みが多く寄せられました。
「昔はヘアサロンでやってもらっていました。最近はきっちりアップヘアが流行遅れな気がして、自分で自然なアレンジに」安藤愛美さん(33歳)、「子どもがいて時間がないので、自分でふんわり内巻きにします」キベッツ和代さん(37歳)など、“自分でやる派”が半数以上でした。
嫁の立場で列席した読者の中には「華やかさよりもきちんと感と上品さを重視しすぎた結果、地味になってしまいました。写真を見てお祝い感が足りなかったと反省」本田悦子さん(40歳)という声も。
新郎新婦に花を添える意味でも、ある程度の華やかさは必要。上品さはメインのワンピースで保ちつつ、小物でキラキラ感やゴージャス感を足すのが正解です。
親族としての出席で、さらに嫁という立場。きちんと感を重視してパールをつけてみましたが、なんだか地味な印象に。さらに黒バッグ&お地味パンプスで、「子どものお受験の付き添いスタイル」になってしまいました。
大人しすぎるパールアクセ
小ぶりのピアスやシンプルな一連ネックレスだけだとお葬式のよう。
真っ黒バッグは地味な印象に
黒バッグしかなければ、ファーやスカーフを巻いて華やかにしてみて。
地味になる黒パンプス
黒レザーのヒールは抜け感ゼロ。きちんとすぎて堅苦しく見えがち。
シンプルな紺ドレスを存在感のあるファーでリッチな雰囲気に。ショートヘアはトップをカーラーで巻いてニュアンスをつけると、揺れるピアスと好バランス。バッグのゴールドチェーンやソフトベージュの足元で華やかに♪
ファーで高級感アップ
ネイビーとなじみのいいブラウンのファーなら目立一ちすぎません。
大ぶりアクセで華やかに
温かみのあるゴールド系のスイングピアスで女性らしさもプラス。
チェーンバッグでアクセント
ゴールド系でピアスと統一感をきちんと見えする小ぶーりなサイズも◎。
ベージュなら上品に垢抜ける
マストハブのベージュのポインテッドトゥパンプスで足元を軽やかに。
「濃くなりすぎず、華やかに見せる方法を教えてほしい」佐々木仁美さん(34歳)、「自分でも簡単にできて写真映えするメークが知りたいです」鈴木亜紀さん(32歳)―。フォーマルな式でも浮かない華やかメークとは…。
眉は太く、ややしっかりと描く。
眉頭は薄めに、眉尻にかけていつもよりも濃いめに描くことで、きちんとした印象に。ペンシルよりもブラシタイプのほうが簡単に自然な太眉がつくれます。
■セザンヌ ノーズ&アイブロウパウダー03オリーブ \580(セザンヌ化粧品)
ラメアイシャドウはNG! 上品なパールをのせて。
二重部分にダークカラー、アイホールにブライトカラーをのせてなじませるだけ。大人にぴったりの華メークが完成。
■ケイト ダークローズシャドウ OR-1 \1,100(編集部調べ)(カネボウ化粧品)
【NG!】 白ラメシャドウは’90年代の香り……。
エレガントな装いに、白ラメのアイシャドウは不釣り合い。特に目頭を強調するのは今っぽくないので避けましょう。
友人の結婚式に参加した読者の中には「レース袖のオールインワンで出席。黒のチェーンバッグとヒールできちんと感を演出しました」米澤友子さん(34歳)など、カジュアルアイテムとされがちなオールインワンを選ぶ読者が多い模様。
カジュアルになりすぎないよう、上質な小物を合わせるのがセオリーです。
かしこまりすぎずにフアッションを楽しめる友人の結婚式は、デイリーに使える服もアリ。でも、キレイめカジュアル、よりもう一段エレガントになる上質小物を投入しましょう。いつものカジュアル小物を合わせるのはNG!
カジュアルアクセは不向き
華やかというよりカジュアルすぎる印象に。エレガントかどうかで判断を。
カーデだと普段のコーデに
ニット素材を足すとデイリー感が高まる。肌を隠すならストールで。
ペタンコ靴は正装感に欠ける
上品な素材やデザインであってもペタンコ靴はカジュアルな印象に。
デイリーからパーティまで活躍する黒のオールインワンは、トレンド感もきちんと感もあっておすすめ。ワンピースに比べて黒の面積が多い分、小物は明るいカラーをチョイスして。上質な素材を選べばフォーマル仕様になります。
コットンパールでエレガントに
服がこなれている分、アクセはパールできちんと感をプラス。
ストールでパーティ仕様に
イエローの差し色で顔色まで明るく。カシミアでドレス感アップ。
華奢ヒールでドレスアップ
繊細なヒールでパンツにも女性らしさを。「ジミーチュウ」のもの。
「普段はナチュラルメークしかしないので、旬のメークがわからない」竹田香織さん(38歳)、「希少なドレスアップの機会、一目置かれるパーティメークが知りたい」木戸麻衣さん(34歳)。流行遅れに見せない旬な顔、実は即効でつくれます。
赤リップなら瞬時に今年顔。
トレンド感がアップする赤リップ。初めてでも、輪郭をティッシュオフしてぼかすだけでしっくりくるから大丈夫。肌色がキレイに見えるくすみのない赤が◎。
SPステイ マットインク 20 \1,500(メイベリンニューヨーク)
アイラインは目尻から真横に2mm!
赤リップを生かすため、アイメークは最小限が鉄則。目の際に細くラインを引き、目尻は上げず真横に2mmだけ出して。
■メイベリン ハイパーシャープ ライナー RBK-1 \1,200(メイベリンニューヨーク)
【NG!】 赤リップのときは目元やチークを抑える。
しっかりアイメークやチークを足すと、派手になりすぎてしまう。口元以外は控えめにすると赤リップが引き立ち、グッと今らしい顔に。
「夫より目立たないように控えめな黒ワンピを選んだら、『地味すぎ~』と言われました」橋本佳代さん(38歳)、「色ドレスにしようと思ったら夫からNGが……。
夫が気に入ったレースワンピを購入したら、当日の夫は終始ご機嫌でした」金田美樹さん(39歳)。夫の人脈のお式は“会社の人に自慢したくなる妻”がゴールのようです。
黒レースは諸刃の剣。上品小物を合わせるとエレガントになりますが、華美な小物を合わせると一気にけばけばしくなります。ギラギラのアクセやクラッチバッグ、通称羽衣、と呼ばれるシースルーのストールは時代遅れ。
ギラギラ小物はNG
レースに重なるアクセやフリルの羽衣、派手バッグなどで装飾過多に。
サンダルだと夜の銀座風に…
フォーマルなシーンで爪先を出すのは、基本的にはマナー違反。
上品な肌見せが女らしい黒レースワンピ。膝丈より長く甘すぎないデザインを選ぶとエレガント。レースは意外と主張が強いので、小物は黒で統一するのがベター。セミロングヘアならゆる巻きのハーフアップが上品です。
レースが映える控えめアクセ
ピアスは上品なパールで。ネックレスはレースの襟元にかからない長さを。
上品さ重視の艶パンプス
爪先は隠すのが上品の秘訣。華奢ヒール&艶感でイイ女度もアップ。
「ちょっとキレイめのセットアップで出席」小川美穂さん(39歳)、「普段着ているフレアスカートを着回し」伊藤あゆみさん(31歳)など、二次会のみの出席のときは、ややカジュアル派が多め。普段も着ているキレイめアイテムを小物でドレスアップしています。失礼にはならないように、最低限の華やかさはキープしましょう。
フォーマルな印象のあるフリルブラウスは、ドレッシーなプリーツと合わせた途端に^老けアイテム、に!パール×フリルの合わせも30代にはトゥーマッチ。艶素材のスカートにはとろみトップスと覚えましょう。
フリルシャツ×パールは昭和の薫り
フォーマルの定番パールも、詰襟フリルと合わせると“やりすぎ”に。
ロングスカートとアンバランスなペタンコ靴
デイリーアイテムにペタンコ靴を合わせると普段着感が丸出し……。
プリーツスカートのカジュアルダウンは得意でも、ドレスアップに手こずる読者は多い模様。トップスにはとろみのある素材を持ってきて、襟元や手元にヌケ感をつくると、こなれた印象に。小物でキラキラ感を足すとベター。
とろみブラウスでクラスアップ
しなやかな質感とシルキーな光沢感で今っぽさもフォーマル感も上昇!
気品が薫るベージュパンプス
ベージュのエナメルならかしこまりすぎず、きちんと感もキープできる。
オシャレには見られたいけど、頑張りすぎるのはちょっと……。
ホテルなどで開催される同窓会では、普段着に少しだけフォーマル要素を入れるのが“ちょうどいい”。さらに小物で今年のトレンドアイテムを投入すれば完璧です!
ワイドパンツをシックなデザインブラウスで格上げし、小物でトレンドを取り入れれば完璧な同窓会スタイルに。今回は読者のコーデに編集部チョイスの流行小物を合わせました。
デザインブラウスでよそゆき感アップ
デザイン性の高いブラウスでちょうどよくドレスアップ。
チェーントリミングが今っぽい
クラッチバッグでよそゆき感を。 \4,980(ショップにこにこ)
流行色パンプスで旬をプラス
スウェード調が今年らしいパンプス \2,203(神戸レタス)
前述の結婚式で着ているレースワンピースは、そのまま着ると同窓会にはフォーマルすぎ。カジュアルなカーデとプチプラのファー小物を使ってドレスダウンがちょうどいい。
ハイゲージカーデで、ドレスダウン
カーデを全締めすれば、カジュアルに露出ダウンできる。
ファーバッグで大人のかわいさを
チベットラムファー風バッグ \5,990(titivate)
程よく透けるタイツ*艶黒靴でシックに
上品な露出ダウンなら透け感のあるタイツが◎。
コンパクトサイズと派手色が小気味いいアクセントに。ワンハンドルショルダーバッグ \2,980(ショップにこにこ)
コーデしやすい色味はデイリーからパーティまで幅広く使えてヘビロテ確実。2wayエコファーチェーンバッグ \4,990(titivate)
今買い足すならワインカラーが◎。スウェード調”素材だから多少の雨でも気にせず履ける。パンプス \2,203(神戸レタス)
ゴールドチェーンのスイングとシンプルなラインストーン。ヘアや装いで使い分けできる2個セット。ピアス \590(FOREVER21)
やりすぎずに、一気にこなれ感を高めてくれる優秀アイテム。ストライプスクエアプレートピアス/d \1,482(collecala)
「ステキなおくれ毛やトップのボリュームの出し方が知りたい」北川明子さん(34歳)ほか、アンケートでも最もリクエストが多かった、簡単にできるヘアアレンジ法をご紹介!
ヘアアイロンで毛先を巻く。
髪を後ろで束ね、トップの髪をところどころつまんでふくらませてからゴムで結ぶ。
ダウンテールの下側にコームを入れ、逆毛をたてる。
少量の髪をゴムに巻きつけゴムを隠す。アメピンに毛先を2~3回巻きつけてからピンを根元に留めると崩れにくい。
写真の3カ所からおくれ毛を少量ずつ出す。残りの毛はヘアアイロンで毛先を巻く。
サイドの髪をねじって後ろへ持っていく。
両サイド2本ずつねじり、4本を片手で持つ。
おろしている髪を3と一緒にゴムで結ぶ。
束ねた髪をねじりながらおだんごにしてピンで留める。
顔まわりにおくれ毛を取りすぎると、昔っぽく垢抜けない印象に。トップを盛りすぎるのも、“黒歴史の成人式ヘア”に見えます……。
上半分の髪を取ってゴムで結び、最後に毛先をゴムに挟んで小さなおだんごに。毛先は垂らしたままでOK。
おだんごを少量ほぐし、ほぐした部分を上からゴムに挟み込み、ゴム全体を隠す。
毛先をヘアアイロンで巻く。内巻きと外巻きを半々にして動きを出すのがポイント。
垂らした毛先全部を内巻きにすると、古風な印象に。2:1くらいの割り合いで内巻きに外巻きを混ぜると、動きが出て断然、今っぽく仕上がります。
読者さんから届いたハレの日コーデのお悩みをスタイリストが即・解決!
結婚式に同窓会――「もう正解ファッションがわからない!」と嘆く読者のリアルな質問に、同社のスタイリスト&ヘア・メークチームがお答えします。
A1.膝下丈です。膝上丈スカートは、基本的には20代まで。
フォーマルな席で大人の女性の上品さをキープするには、やっぱり膝下丈がいいでしょう。トレンド感をプラスしたいなら、ミモレ丈を選ぶのも手です。
A2.大丈夫! アクセサリーや小物で華やかに。
冠婚葬祭用のパールを合わせると、一気に“喪服感”が出ます。パッと目を引くアクセサリーやファーなどの華やかな小物がベター。靴は冠婚葬祭用パンプスではなく、明るい色を選びましょう。
A3.服とのバランスがとれていれば問題なし!
ベーシック服をリアルジュエリーで格上げするか、パーティドレスをトレンドアクセでハズすか、全体のバランスがとれていればOK。大量の宝石とブランド服やバッグを合わせると、老けて見えます。
A4.ポイントで使うならOKです。
フォーマルな場で、すべてをトレンドアイテムでまとめるのはNGですが、シンプルなコーディネートのポイントとして使えば問題ナシ。アクセ、バッグ、靴のいずれかひとつに絞るのが成功の秘訣。
A5.今季なら、赤リップがおすすめです!
華やかな赤いリップは、今季まで続いているトレンド。アイメークもチークもできるだけナチュラルにして、口元だけに色味をのせるのがポイントです。年齢を問わず“今の顔”になれるので、おすすめ。
A6.薄手ならアリでしょう。
親族の結婚式など、フォーマルにしたい式にはナチュラルカラーストッキングがベスト。ドレスに合わせて黒を選ぶ場合も透け感のある薄手を。レストランウエディングや二次会なら厚手タイツもOK。
A7.普段より少しだけきちんと感をアップした“一点上質主義”が正解。
上質なアイテムを一点取り入れた“ちょいフォーマル”が正解。ブラウスならとろみ素材、カーディガンなら上質なハイゲージかシルク素材。すべてをかっちりアイテムで固めると頑張りすぎ”になるので、一点上質主義がちょうどいいです。
レディースMe 編集部
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