ふだんからのメンテナンスで、見た目はもちろん、もちも耐久性も格段によくなるのがレザー靴。グッズがそろえば、プロセスは意外と簡単です。お手入れを習慣づけて、人と差がつく足元美人になろう♪
THE BAR by Brift A シューシャイナー
山地惣介さん
■余分なクリームを吸わないコシのある豚毛ブラシ(D \700)は仕上げ磨きに。
■用途が違うので使い分けを。布(B)は、化繊混紡だと毛羽が散らなくて◎。
■古いクリームや油脂はクリーナー(C \1,000)で除去。
■革に栄養を補給するクリーム(E \800)は透明タイプだとどの色の革にも使えるのでオススメです。
クリーナーとクリームを使用する下準備
まず、ウェットティッシュ(アルコール性)でインソールのホコリや汗を拭き取る。「実はカビの原因なんです」。準備が終了したらお手入れ開始。表面のホコリをブラッシングで除去。「コバとアッパーのすきまはホコリがたまりやすいので入念に。馬毛ブラシでかき出すようにしてください」
はねた水滴や油脂汚れ、古いクリームを落とす
「小豆大程度のクリーナーを布にのせ、強くこするのでなく、サッとなでるようなイメージで表面の汚れを落とします。古いクリームや汚れが残った状態で新しいクリームを上塗りすると、劣化につながります。靴全体が白くくもれば完了。クリーナーのつけすぎ、こすりすぎは厳禁です」
革に栄養&防水コーティング
クリームで革に栄養補給。乾燥を防ぐとともに防水の役割も。「豚毛ブラシを使ってクリームを浸透させます。プロセス2と同様、こするのでなくサッとなでるようにして。履きジワの入る部分やコバなどのすきまは入念に」クリームのつけすぎはシミになることもあるのでご注意を。
布でぴかぴかに磨き上げ、完成!
表面の余分なクリームは乾拭きで拭き取る。「布はクリーナーで磨いたのと別の箇所にするか、別布を使用してください。しっかり磨くことで、靴が輝きを取り戻していくのがわかります! 」
履きジワのつきやすい部分をより念入りにケアして
シワが劣化につながる「負担のかかる関節部分の履きジワは、乾燥に弱いので注意が必要。ロングブーツのトラブルで多いのが、シワから起こる破損や変形です。ケアの方法は基本的に変わりませんが、シーズン以外も3か月に1回のお手入れを心がけて定期的なケアはカビの発生も防ぎます。保管する際はブーツキーパーを使用するとともに、新聞紙を詰めるなどして型崩れを防止しましょう」
■防水・栄養補給・(カラーの場合)補色の役割を担う仕上げ用の防水スプレー(G \1,500)は、スエード用以外の製品を使うとトラブルの原因になることもあるので注意して。
ブラッシングでよみがえる
レザーのお手入れ同様、ホコリを馬毛ブラシでかき出す。起毛の表面にクリーナーは使用できないので、残った汚れは金ブラシでほぐしていく。
「皮脂や汚れで毛が固まったり光ったりしている部分をブラッシングします。四方八方にかけるとうまく毛が立ってなめらかに」
仕上げに防水スプレー
「毛並みを整えたらスプレーで仕上げを。30cm以上離して一点にスプレーが集中しないよう全体に吹きかけてください。インソールには新聞などを詰めるとシミになる心配なし」
水と布で磨くだけでOK
「エナメル(パテント)レザーは表面に樹脂加工を施したもの。防水性があるので仕上げのスプレーは必要なし。また、クリーナーやクリームを使うとそのコーティングが剥がれてしまうのでNGです。水を少量ずつつけて布で磨いてケアを。表面は傷つきやすいので砂ボコリがついたままこすらないように」
レディースMe 編集部
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