上質なブライドルレザーの第一人者であるこのブランド
創業以来、140年を超える歴史の中で、常に時代とマッチした英国式ライフスタイルを追求し、様々な革小物を世に送り出してきたホワイトハウスコックス。受け継がれる伝統と確かな職人の技術で作られる小物たちは、まさに永く使える名品であると言えます。
足元に革靴を取り入れるとコーディネートが引き締まるように、鞄の中にホワイトハウスコックスの革小物があれば装いを品よく導いてくれるはずです。頼もしい新しい相棒をぜひ。
■長く愛用できる理由のひとつは、スペシャルなアフターケアにあり!
まずは“ホワイトハウスコックス”の140年以上の歴史を究めよう
革のなめしに必要な石炭に恵まれたイングランド北西部に位置するウォルソールという町で、手細や鞅などを作る馬具工房として、ホワイトハウス氏とコックス氏によって創業されました。
手綱やなどの馬具は人命に関わるものだけにタフさが求められる。その馬具作りで得た技術を活かして、当時珍しかったプライドルレザーの革小物が評判を高めるきっかけに。
「Exemplar」という単語が日々の会話では使われなくなったため、より関係のある名前が必要だということに。そこで自分たちの名前をつけて「Whitehouse Cox」というブランド名がつけられました。また現エリザベス女王に愛犬の首輪や鞄を献上したことで知名度があがりました。
ホワイトハウスコックスを代表する名品のひとつ「メッシュベルト」。その逸品が世界的に知れ渡るきっかけになったのが、ラルフローレン氏が人間用のメッシュベルトの制作を依頼したことがきっかけに。
シンプルかつタフな作りに控えめな装飾を施した犬用この首輪やリードなどが、ラルフローレン氏を惹きつけた。
九州のファッション業界を第一線で盛り上上げている老舗店「福岡フレーム」。プランドを知り尽くした名物スタッフが革のメンテナンス方法などを教えてくれる
最高級のブライドルレザーを使用した三つ折りウォレットが上陸した当初は多くの人がピンと来てなかったが、ショップのバイヤーやスタッフが持ち始め、口コミで評判が広がった「三つ折リウォレット」構成するパーツ数は37パーツ。
ホワイトハウスコックスの愛用家から学ぶ、経年変化の魅力について教えてもらおう
そんな経年変化の魅力を愛用者のみなさんに語っていただきました。時間をかけて育て上げた自慢の逸品をとくとご覧あれ!
革の質の高さはもちろんのこと、デザイン性にも優れたホワイトハウスコックス。「見た目以上に収納力があり、出し入れしやすさなど使い勝手も抜群なんです」と佐藤さん。
佐藤さんが10年愛用する三つ折り財布は、ホワイトハウスコックスのなかでも不動の人気を誇る定番品。大きすぎず、小さすぎない絶妙なサイズ感と収納力のバランスの良さ。ユニセックスで使いやすい、ソフトな印象を与える丸みを帯びたフラップがお気に入りだそう。
「日々、店舗でお客さんにホワイトハウスコックスをおすすめしているうちに自分も欲しくなってしまうという販売あるある(笑)で、愛用するに至りました。長財布をしっかりと堪能した後だったので、手のひらへの収まり感やヒップポケットに収まるサイズ感がすごくしっくりきたのを覚えています。隠しポケットがあったり、コインが出し入れしやすかったりと、とにかく使い勝手が抜群で、実際に使ってみると人気No.ーなのも納得できました。休憩時間やちょっとコンビニまで行くのにヒップポケットに忍ばせて、手ぶらで出かけていましたね」ホワイトハウスコックスの代表的なマテリアルであるブライドルレザー製の財布は、新品と比較すると革の色が濃くなり、美しい艶感も。時間をかけて育てた革の深い味わいが、より一層魅力を感じさせます。
「ブライドルレザーは、じっくりと時間をかけて作られています。強く耐久性のある最高グレードのカウハイドをベジタブルタンニンで十分になめし、繊維を引き締めた後、色付けを行い、革の深部にタロー)が染み込むま
でブライドルグリースを塗り込みます。その後でじっくりと寝かせることで上質なブライドルレザーが完成するのです。そうしてできあがったブライドルレザーだからこそ、育てる楽しみがあるんじゃないでしょうか」とは言え、身構える必要はないと言います。人間の肌と同様に、乾燥に気を付けて保湿を心掛けているそう。
「お手入れ頻度は2、3ヵ月に一度が良いと言われていますが、私は革が乾燥しているなと感じたときにやる程度。ホワイトハウス社から発売されている専用のクリームと柔らかいブラシを使ってメンテナンスしています。そうしてお手入れすることで、ここまでの味がでました。ホワイトハウスコックスは、良いものを大切に長く使うということを教えてくれますね」
学生時代に、友だちがエイジングされた定番の三つ折り財布を使っていたのに憧れて購入したという西垣さん。「僕にとってホワイトハウスコックスは、学生時代の青春を思い出させてくれる定番ブランド。三つ折り財布は、黒×ベージュのコンビカラーのものを使っていました。4年エイジングをして大事に育てていたのですが、自転車のカゴに直に入れて走っていたところレザーがボロボロに……。それでも今は父が大事に使ってくれていますよ」
その後もいろいろなアイテムをコレクションし続けているそう。今回見せてくれた名刺ケースはそのうちのひとつ。ポイントは、初対面の人にもアピールできるレッドカラー!
「当時、気合を入れる意味でなぜか小物は赤で揃えていて。ホワイトハウスコックスの三つ折り財布や手帳も赤なんです。いい意味で雑に手入れしていたので、ムラ感があるのがお気に入りですね。次はキーケースを狙っています。今も使っているんですが、色の気分を変えたいなと思っています」
あまり神経質にならず、ガシガシ使うのが楽しむコツだと言います。
「手入れは思い立ったときに。ホワイトハウスコックスの純正バームと、問屋街で買ったブラシを使っています。愛情を込めて、コバまでしっかり塗るのがコツ。塗った後は一晩置いています」
ホワイトハウスコックスは、理想の男性像に近づくための指標という増永さんが見せてくれたのは、自分の体型に馴染んだ、唯一無二のオリジナル感がたまらない2本のベルト。
「メッシュベルトは「20代前半のうちに育てるメッシュベルトが欲しいよね」という服飾関係の友人との雑談がきっかけで5年前に購入しました。エイジングによる艶感は他の革製品とは段違い! しなやかさがプラスされながらも一切ゆるみません。友人はブラック、僕はブラウンと色違いで買ったのですが、今もカラーによる経年変化の違いを告し合うのがコミュニケーションのひとつになっているんです」
デニムやミリタリーパンツなどの合わせに役立っているというスタッズベルトも4年使っていい味が出ています。「自分が目指す、遊び心はあるけれど品があるスタイリングの根底にあるアイテムです。エッジは効いているものの、上品さをアピールできるところが気に入っています」
丁寧なエイジングには、月一回のプラッシングと半年に1回のクリームを心掛けているそう。
「手入れはしすぎません。革小物は自分の肌と一緒だと思っていて、気を使いすぎても男として違うかなと。革小物も最低限の栄養を与えて、後はナチュラルに経年変化させるのが好きですね」
編集長とホワイトハウスコックスの出会いは約20年前。定番の三つ折り財布がはじめてのアイテムだそう。
「とにかく永年使い込むほど味の出るプライドルレザーの赤〟に憧れて買いました。革は丈夫でもステッチなどの糸はどうしても強度に欠けるので、財布がバンパンにならないように小銭などは入れないように使っていました」
2年前に購入したという愛車専用というキーホルダーも、いい具合に味が出ています。
「車を購入したタイミングで手に入れたものです。無骨で上品なデザインが完壁! さらにブライドルレザーなんて、お気に入りじゃないポイントが見つかりません。愛車に乗り続けるとともに、キーホルダーのレザーも味も出るって感じで、長く愛着をもって楽しみたいと思っています。手入れは1年に1回ワックスを塗り込むぐらいでシンプルですよ。多少ラフに扱っても、それがまた味になるところもいいんですよね」
そんな編集長が次に狙っているのはスリムジップウォレットだとか。「色はグリーンがいいですね。今は別のブランドのL型ラウンド財布を使っているんですが、やっぱり革が物足りないんです。一度ホワイトハウスコックスのブライドルレザーを使うと、その丈夫さやエイジングで変わっていく表情にハマっちゃうんですよね」
革本来の風合いを楽しむためには「3種の神器」と「正しい育て方」が重要なんです!
レザーバーム
レザーバームの主成分はビーズワックスとホホバオイルホワイトハウスコックス社製のほぼ全ての革に使用できるオールマイティなワックスです。革の保護と保湿、艶出しに最適です。レザーパームはスエードやエナメル以外の革全にご使用いただけます。
ブライドルレザーフード
ブライドルレザーフードは、プライドルレザーを生成する際に使っているロウと同じもので、主成分は、羊、牛の獣油と蜜蝋。革の劣化を抑え、ブライドルレザーの特性を長年キープしてくれるブライドルレザー専用のクリームです。
ブラシ
ホワイトハウスコックス社の革製品のケアに適した専用ブラシ。柔らかい馬毛が使用され、革を傷つけることなくブラッシングできるのが最大のウリ。日常的にブラッシングを行うことで自然で綺麗な差がでてきます。
ほこりやゴミをブラシで取り除く。
クリームを指先に少量とる。
薄く伸ばしながら革の表面全体に塗る。
傷みやすい角やヘリの部分にも丁寧にクリームを塗り込む。
ブラシを使って、クリームをムラなく伸ばす。
クリームの成分が内部に染み込むまで30分~数時間放置。
専用のブラシで優しくブラッシングをする。
仕上げに柔らかいタオルなどで空拭きをして終了。
素敵な女性になるためにプラスワンしたい自分好みの名品を選ぶ
ホワイトハウスコックスをより良く知るための歴史や、愛好者のWHCイズムを聞いていたら、今すぐ自分だけの相棒が欲しくなってきますよね。使い込むほどに、自分だけの味わいが生まれる名品をピックアップ。どれも長く愛せる一生物になること請け合いです。
アウトサイドの半円形フラップがデザインアイコンのホワイトハウスコックス人気ナンバーワン財布。通称「3つ折り」。ジーンズの後ろポケットに入れた時、少しだけ頭をのぞかせるサイズ感。それでいて、内側についた大型コインケース、5つのカード室、3つのポケットで抜群の収容力。ユニセックスで使えるデザイン性の高さと、カジュアルなシーンもオケージョンもいける、このバランスの良さが3つ折りウォレットがロングセラーであり続ける理由。
L型ラウンドのスリムなジップウォレット。内部片面にカードフォルダー、中央には仕切りとなるコインポケットが備わったカジュアルテイストの財布は、ミニバッグユーザーからも人気の商品。日常使いはもちろん、旅行時のサブウォレットとしても活躍しそう。
オンスタイルでもブルージーンズなどのカジュアルスタイルにも合わせやすい、すっきりとしたフォルムの薄型コインケース。インサイドはお札を畳んで入れることも可能なポケットも装備した2室構成になっていて使い勝手も計算され尽くした逸品。
シャツのポケットにも収まるスリムなパスケースは、キャッシュレス時代に嬉しい3ポケット付き。片面には、普段から常備するICカードや非接触カード類などが取り出し易いビニールの窓が付いたポケットも装備していて、使い勝手の良さは唯一無二。
プライドルレザーを使用したティアドロップ型のキーホルダ表にはブランドの刻印、裏にはブライドルレザー製を証明する刻印入り。シンプルでミニマムなデザインなので、男女ともに人気が高い名品。またコスパも良くシーズン問わずギフト用としても大人気。
ブライドルレザー製のメガネケース。シンプルなデザインは飽きがこなくて、エイジングも楽しむ事が出来るので、メガネ愛好家の間では密かに人気のある製品です。内側は上質なピッグスエードが採用されているので、大切なメガネの保護にも一役買ってくれます。
パラブーツやサンダースなどの革靴愛用者も多いスタンダード女子におすすめしたいのが、靴べらとしても使用できるマルチなキーホルダー。キーホルダーと靴べらの両方としての使用が可能で、折りたたむとコンパクトになるデザイン性の高さも人気の理由。
6連キーハンガーを備えたキーケース「S-5794」を、一回り大きくしたキーケース「S-9692」。スナップで取り外しが可能なリング付きで、車などの大型キーの持ち運びにも最適なサイズ。裏地は、金属による摩擦を防ぐため、耐久性に優れたピッグスエードを採用。
熟練した職人が1本1本丁寧に手作業によって編み上げたメッシュベルトは、ホワイトハウスコックスを代表する名品のひとつ。カジュアルなパンツはもちろん、従来の32mmより幅を細くすることにより、ウエスト幅の狭いドレスパンツのハズしに最適です。
今となっては珍しくない革小物界にツートーン配色を導入し、プームを起こしたのは紛れもなくホワイトハウスコックスの功績!
特殊なミシンを使い、ジグザグにう“ミ”の字状の縫製のこと。通常の直線的な縫い方に比べて糸の締まりがよく、より強度に優れた仕上がりとなるのが特徴。また見た目にも高級感と遊び心が感じられる革小物特有のステッチ
馬具によく使われるブライドルレザーは堅牢性に優れた革。表面にブルームと呼ばれる白い粉が浮くのが特徴で、使い込むことで美しい艶が生まれる。ホワイトハウスコックスでは創業以来、染色や仕上げをオリジナルスペックでオーダーした英国内で生産されたものを使用している。
スナップボタンやジッパーの破損…などのSOSにもしっかり対応してくれるホワイトハウスコックス。革小物、バック、ベルトは、一度製品を英国に発送し、職人が丁寧に修理・リペアをしてくれるサービスも。状態によっては、修理することが不可能な場合もあるので、まずは購入店舗で相談してみて
レディースMe 編集部
「雑誌掲載歴・専門家の高評価・話題性の高さ」のある、確かなブランドだけを掲載しています。
ランキングは、当サイト内で実施したアンケートを集計し再掲載したものです。
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