長く愛用するためのお手入れのコツ、素材別にまとめました!
株式会社 吉田・岡田博之さん
【バッグのお手入れ方法(素材別)】
■1.レザーバッグ
■4.ナイロンバッグ
■5.キャンバスバッグ
■6.長期保管方法
毎日欠かさずブラッシング定期的に防水スプレーを
また、使用頻度にもよるが月1ペースでスプレーすることを習慣づけたいですね。防水スプレーには撥油や防汚の効果もあるので、日常ケアの基本となるものなのです。
新しいバッグを購入後はすぐに防水スプレーを
初めて使うときはまず防水スプレーが鉄則。水濡れだけではなく、汚れの付着を軽減する効果があります。底部など目立たない場所でシミにならないことを確認してから全体にかけます。
毎日欠かさずブラッシングして、ほこり、汚れ落としケア
毎日の使用後には豚毛ブラシで必ずブラッシング。この手間が、バッグを長持ちさせます。
豚毛のバッグ用ブラシで全体から細部へブラッシング
全体がブラッシングできたら細部へ。ハンドルの付け根などはほこりがたまりやすいです。
ファスナーも忘れずにブラシをかける
ファスナーもよくブラッシング。ゴミがついていたりするとトラブルの元になることも。
カギなどの金具部分へのブラッシングも忘れずに
カギなどの金具部分にもほこりや汚れがたまりやすいので、忘れずにブラシをかけます。
裏地をひっくり返してブラッシング
裏地を出せるものは出して、内部もブラッシングする。ここでは掃除機を使ってもいい。
裏地の隅っこのほこりをブラシでかき出す
裏地の隅っこはもっともほこりやゴミがたまりやすいので重点的にブラッシング。
ブラッシングが終わったら全体を乾拭きして終了
全体から細部、裏地までブラッシングが終わったら、きれいなタオルで全体をから拭きする。
クリーナーで周囲になじませるときれいに消えてしまいます
スエードなどとは違ってスムースレザーの場合、シミや汚れは革の奥に浸透しておらず表面に留まっている場合が多く、シミや汚れを中心に周囲にクリーナーで広げるように塗っていくと、なじんで自然に消えるのです。
シミの周囲に残った水分をから拭きで取り除く
まずは乾いた布でシミの周囲をから拭きし、表面に残っている水分を取り除いておく。
革用クリーナーを布に適量取る
布に革用クリーナーを適量取り、目立たないところに少し塗って試してみる。
シミ周辺に塗り広げ周りになじませていく
シミを中心にしてその周囲にかけて、クリーナーを少し広めに塗り広げていくイメージで。
靴用のクリームを塗って状態を整える
その後、無色のクリームを塗ると状態が整います。クリームは靴用のものを使えばOK。
シミも小傷も消える靴用のクリーム
クリームを塗るとシミとともに小傷も消える。色つきタイプを塗ったらから拭きも忘れずに。
黒ずみ汚れはレザー用クリーナーで撃退
薄い色のバッグの黒ずみはまず汚れを疑い、レザー用クリーナーを使って汚れ落としを。
表面がめくれて下地が出ているだけの場合も
黒ずみは革の表面がめくれて下地が見えている場合も。それは布で優しく整えてやれば直る。
下手な手入れはNGのスエードや鹿革
鹿革などの柔らかくデリケートな素材も同様で、下手に手入れをするのはおすすめできません。これらの革の目立つ汚れは、消しゴムで落とすのがよいです。そしてビニール素材などもこの消ゴム作戦が効果ありです。
スエードの汚れは専用の砂消しゴムでこする
力を入れず様子を見ながら慎重に。こすりすぎると毛足が短くなり素材の風合いが損なわれる。
鹿革の黒ずみ汚れも市販の消しゴムで撃退
鹿革につきがちな黒ずみ汚れも消しゴムでこする。専用品もありますが市販の文房具で効果充分。
ビニール素材も消しゴムが効果あり
ターポリンやPVC加工などビニール系のツルツルした素材の汚れにも消しゴムが有効。
縫い目、キワ、窪みなど、ほこりがたまる場所を覚える
でも日常的なブラッシングと月1のスプレー、そして時々保革クリームで潤いを与えてやれば、いつまでもキレイに長持ちします。ここでは特に手入れの基本中の基本、ブラッシングのコツについてまとめてみました。肝心なのはほこりがたまりやすい細部です。
ブラッシングの肝は、ほこりがたまる細部
ストラップの付け根など、ほこりが特に積もりやすいところを中心にブラッシングを。
ほこりがたまりやすい場所は、角度を変えて入念に
きれいになったと思っても、角度を変えてみるとまだほこりが残っていることが多い。
ポイントを覚えておいて毎回重点的にブラッシング
縫い目、ハンドル取り付け部のキワ
意外と手ごわいナイロンの汚れ。お湯か中性洗剤で根気よく叩く
落とすにはお湯や中性洗剤をしみこませた布で、根気よく叩くしかありません。布製バッグの手入れの基本は、“汚れる前にガード”。防水スプレーを習慣にすれば汚れの付着も軽減される。
レザーバッグと同様毎日のブラッシングは必須
日常ケアはナイロン製バッグもレザーと同じ。毎日使用後に全体をブラシするのが基本。
ファスナー部分をはじめ細部へのケアが重要
ゴミが付着しているとトラブルを招きやすいファスナー部分をはじめ、細部も入念に。
全体をぐるりと裏返し内側を露出させる
柔らかいナイロン製バッグは、全体を裏返して内側を出して手入れするのがおすすめ。
内部にたまりがちなほこりやゴミをかき出す
ほこりやゴミがたまりやすい内部も、裏返してブラッシングすれば完璧にきれいになる。
汚れる前にガード防水スプレーは必須アイテム
汚れたら大変なナイロンバッグだから、汚れる前にガードが一番。防水スプレーが強い味方。
表面上の軽い汚れは軽く叩くように落とす
表面状の軽い汚れは、水、または薄めた中性洗剤を浸した布を絞り、叩くように。
ナイロンバッグは消臭スプレーが効果的
ナイロンバッグで重要なのがしみこんだ汗などの臭い対策。衣類用消臭スプレーが効果的。
水濡れに強いナイロンも雨の後のケアは重要
ひどく濡れた場合は中に新聞を詰め、ファスナーを開けた状態で風を通し、しっかり乾燥を。
汚れたら早めに対応を根気よく汚れを叩く
ぬるま湯をしみこませた布で根気よく叩く。こすると汚れがより浸透してしまうのでNG。
難易度の高さを誇るキャンバス素材のケア
自分でやってみてどうしてもだめだったら、クリーニング店に持ち込んで相談するのがいいでしょう。形崩れしやすいので丸洗いは避けた方が無難だが、汚れがひどい場合は優しく押し洗いして陰干しを。
水に濡れたときは乾いた布で拭き取る
キャンバスは色が褪せやすい素材。水に濡れたときは早めに乾いたタオルでよく拭き取る。
キャンバスバッグも日常のブラッシングは必須
織り目が大きいので生地自体にほこりが詰まりやすい。織り目に沿ってよくブラッシングを。
生地に浸透した汚れは市販の薬品を使って落とす
汚れが水性か油性かを判断し、対応する専用薬品を布にしみこませ、根気よく叩いて落とす。
汚れが落ちたらブラッシングで調整を
薬品を使って汚れを叩き出した後は、ブラッシングして生地のコンディションを整える。
後悔しないレザーバッグの上手な長期保管法
大事なバッグにそんな悲劇を起こさせないためには、しまうときの「手間が重要。特に難しいことはなく、詰め物と保管袋、そして収納場所の配慮があればよいです。
長期保管時は湿気対策。カビ防止のために詰め物を
一番の敵はカビ。長期保管時は、中に紙の詰め物をしておくと湿気を吸収してくれる。
ほこりがたまらないように不織布の袋に入れて保管
購入時についてくる不織布の袋がベスト。ビニール袋は通気性が悪くカビを誘発するのでNG。
詰め物は新聞紙で充分。形崩れ防止にも効果あり
新聞紙は湿気吸収と形崩れ防止に効果あり。なるべく風通しのよい場所に保管しましょう。
レディースMe 編集部
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