腕時計の機能と美しさを保つには、正しいお手入れが絶対の必須条件。
時計のお手入れ(ケア)といっても、特別な技術は不要。クロスやブラシなどで、丁寧に汚れを落とすだけです。
【特集】NGな保管場所
鹿などの皮を植物油でなめしたクロス(400円程度)。ステンレス、チタン、ゴールドを問わず、汚れ落としに使えます。洗うことができるので、1枚あれば何回でも使えます。
実は身の回りにあるものだけでも、充分にお手入れできます。
以外にも細かいパーツで構成されるステンレスベルトは汗や皮脂で汚れやすいんです。
サビやカビの原因となりますので、定期的なセルフメンテナンスが必要となります。
基本はクロス類でそっと全体を乾拭きするだけでOK。家に帰ったらケースやガラス、ブレスの表裏などをしっかりケアしておきましょう。
つまようじで汚れをかき出す
ツマ楊枝を使ってコマとコマの間にある汚れをかき出していく。カッターナイフなどでツマ楊枝の先端を尖らせておけば、入りにくい隙間にも対処できます。
ティッシュペーパーを湿らせて使う
数枚重ねたティッシュペーパーを適宜ブレスの長さに合わせて折りたたみ、霧吹きなどで少しだけ水に湿らせる。それをブレスの間に通していく。湿らせすぎには注意しましょう。
ティッシュをブレスに巻きつける
ティッシュをブレスに巻き付け、ブレスのコマを前後左右にカクカクと小刻みに動かす。このときブレスの汚れをティッシュに移すように拭き取る。ティッシュが破れないようにしましょう。
ティッシュに汚れが移らなくなるまで反復
ブレスからティッシュに移った汚れは黒ずんで見える。STEP2~3の工程を繰り返し行い、ティッシュが黒ずまないようになれば、ブレスがきれいになった証拠。
ガンコな汚れは歯ブラシを使う
コマの間にも届きやすい歯ブラシで総仕上げ。頑固な汚れに対しては、少しだけ毛先を湿らせて磨いてみる。ブレスが濡れたままの状態はよくないので、タオルで丁寧に拭き取りましょう。
汗や水で濡れたときにはよく乾かすことが大事!
汗をかいたときや水に濡れたときは、やわらかい吸湿性のよい布などでよく拭き取った後に、通気性のよい場所に保管し乾燥させてください。汚れた状態で置いていると、サビが発生することがあります。
着用後はきれいに拭いて乾燥させましょう。
正しいケアをしていれば、レザーベルトでも長持ちします。
汗をかいたり外出先で時計が「汚れた」と感じたら、すぐにクロス類でサッと拭いておくのがレザーベルトケアの理想。
皮脂や油汚れは時間が経てば凝固して落ちにくくなるし、革の劣化や異臭の原因になるので注意です。
乾いたタオルでまんべんなく拭く
裏側の汚れは、まず乾いたタオルで拭き取る。とくに夏季は汗をかきやすいため、革ストラップの使用を控えるか、こまめに拭くこと。汚れがひどい場合は、濡れタオルを使いましょう。
風通しの良い日陰で自然乾燥
直接日光が当たらない、風通しの良い安全な場所で、裏側を上にして自然乾燥させる。革ストラップは毎日着用しないで、休みを挟みながら使うのが、末永く使うためには望ましいです。
汗を多くかいたら専用の消臭スプレー
汗が気になる場合は市販のレザー用消臭スプレーをかけて、日陰で自然乾燥。雑菌が繁殖することで発生する臭いも抑えられます。
以下の注意事項を確認しましょう!
長時間、他の製品と密着させたり、濡れたまま他の製品と一緒にしておくと、他の製品に色が移行したり、他の製品の色が皮革バンドに移行したりすることがありますので、濡れているときはすぐに水分を拭き取り、他の製品に密着させたままにしないでください。
※長時間、直射日光(紫外線)に当てたり、汚れが付着したまま長時間放置すると色あせする場合があります。
水洗いが可能なものは、変型に注意が必要です!
ナイロンやNATOベルトは、水洗い後に伸ばしてしましょう。
ラバーやウレタンの場合は、ブラシを使うのも有効。
ケースを傷つけないよう上手にツマ楊枝を使う
ケースとブレスの間、それにケースと裏蓋の間はとくに汚れが溜まりやすく、乾いたタオルで拭き取っただけではなかなか除去できません。そんなときは、ツマ楊枝で汚れをかき出すといい。皮脂汚れは一度固まってしまうと取りにくいので、定期的にツマ楊枝で掃除しておくことをお勧めします。
毛先の柔らかい歯ブラシが時計掃除に活躍
ツマ楊枝で汚れをかき出しても、まだケースにこびりついていることもある。そこをブラッシングするのだ。リューズやプッシュボタン周辺もチェックしましょう。水に濡らした歯ブラシだと、内部に湿気が入る危険があるため禁止。ゴールドやプラスチック素材は傷つきやすいので要注意です。
セーム革できれいに磨き上げる
セーム革または乾いたきれいなタオルで、風防からケース全体までを磨き上げる。強く擦ってしまうと、汚れが研磨剤のように逆効果をもたらし、摩擦によって傷つけてしまうことがあるので優しく拭きましょう。セーム革を使えば、風防についた指紋も取りやすいので、時計ファンなら1枚は備えておきたいです。
柔らかい綿棒を使って細部まで丁寧に仕上げる
最後に綿棒を使って仕上げる。歯ブラシやセーム革などでも取り除くことができなかった隙間の汚れは、綿棒を指で細めたりして使用すれば細部まで届くこともある。より細部に届かせたい場合は、極細の子ども用綿棒を試してみるのも有効。ねじ込みリューズの根元やラグ、裏蓋部分も丁寧に行いましょう。
「磁気帯び」する場所には置かない!
注意しなければならないのが“磁気帯び”です。初めて聞いた方も多いと思いますが、これは読んで字のごとく、時計が“磁気”を帯びてしまった状態を指します。時計が磁気帯びしてしまうと、時刻がずれたり止まってしまったりと、専門の修理店に磁気を抜いてもらうまでは、正確な動きを阻害されてしまうんです。
現在の私たちの生活圏内には、スマホやパソコンをはじめ、磁気を発するものがいたるところに散在しています。お気に入りの時計を長く使いたいなら、そうした物と遠ざけて保管することが重要なんです。
靴のフラップなどに備えられている磁石部品に近づけるのも避けるべき。なかには時計がくっついてしまうほど磁気の強いものも。
スマホや携帯電話は電磁波を発っしていて、長時間そばに置いておくと危険。パソコンも同様で、なるべく離れた位置で保管しましょう。
保管時は磁気を発する物から遠ざけて、ケースなどに入れて置いておくのが安心。磁気帯びのほか、キズから守るためにも、時計単体での保管がオススメです。
レディースMe 編集部
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