「大人のナチュラルメイクから基本メイク、時短メイク」まで徹底紹介!
年齢を重ねると出てくるたくさんの肌の悩み。
今回は30代(アラサー)、40代(アラフォー)の大人に向けた、メイク術をプロの方々に教えてもらいました。
【特集】大人メイクの基本
【特集】大人の時短メイク術
【特集】シーン別メイク術
【特集】トレンドメイク術
【特集】若返りベースメイク
「くまやくすみが目立つ」「目ヂカラが衰えた」……そんなお悩みはメイクで解決!
美しく年齢を重ねるための、一生もののテクニックを教えてもらいました。
福井美余さん
著書に『身につけるべきは、“年相応”の美しさ』ほか。
35歳を過ぎたら薄化粧=ナチュラルメイクではありません!
「どんな美人でも、30代半ばを過ぎると、肌がくすむ、まぶたがたるむなど弱点が出てきます。そうなったら、メイクの見直しどき!」と話すのは、パーソナルメイクアドバイザーの福井美余さん。ナチュラルに
見せたいからと薄化粧一辺倒で過ごすと、年齢以上に老け見えしてしまうそう。
「大人には、弱点をさりげなくカバーしながら自然に見せる作りこみが必要です」(福井さん)
といっても、今までのメイクにひと工夫プラスするだけ。年齢を重ねてもきれいでいられる普遍的テクニックをぜひ身につけて。
くまやくすみといった肌の弱点を完全に消すのではなく、目がいかないようにぼかすのが福井さん流。年齢相応の自然な美肌をつくりこみましょう。
ナチュラルな肌を“つくる”。コンシーラー使いの裏ワザ
「30歳以上になったら、ファンデだけでは不十分! 肌の色ムラを整える下地とくすみをとるコンシーラーの力を借りて」(福井さん)
コンシーラーを塗ると厚化粧に見えるという声もありますが、「それは、シミやくまを完全に塗りつぶそうとするから。シミはファンデの重ね塗りでぼかし、くまはオレンジのコンシーラーで色補整を。あとは目・鼻・口の端に明るさを出せば、ファンデだけよりむしろ自然に仕上がります」。
それぞれを極薄に塗り重ね、最後にツヤを出すタイプのフェイスパウダーでキメを整えて完成です。
下地とファンデで同じ肌色を重ねると、ストッキングの重ねばきのような状態になって、肌がくすみがち。オレンジならファンデの透明感を損なわず、血色を補って健康肌に。
肌の保湿とツヤ出しのために、ファンデはリキッドがおすすめ。手で塗ったあと、化性水を含ませたスポンジでたたくと肌に密着し、よりツヤっぽい、お風呂上がりのような肌に。
ファンデを塗り終わったら、手の甲に1円玉大のファンデを出し、1~2秒指でクルクルと練る。これをシミの部分に塗り重ね、目立たなくする。完全に隠れていなくてもOK。
影になりがちな目じり・小売・口角の3か所に明るい肌色をなじませると、顔全体に透明感が出る。くまは青黒いので、白や肌色では透けてしまう。反対色のオレンジで色補整を。
顔の肌色に合わせて選ぶと、首との色の違いで白浮きして厚化粧っぽい印象に。顔と首の中間色ならどちらからも浮かず自然に見える。
朝のパウダーファンデは老け見え注意
パウダーファンデはカバー力が高い半面、透明感がなくなりがち。朝のメイクはツヤ出しのリキッド、化粧直しはパウダーと使い分けを。
ノーファンデは肌を老けさせる
ファンデには、肌をきれいに見せるだけでなく紫外線や空気の汚れから肌を守る役割も。ノーファンデは肌ダメージにつながる。
A.スティックタイプはカバーカがあるが時間がたつと乾きがち。筆ペンタイプを手でのばすとひび割れにくい。
Q.ほうれい線のカバーのしかたは?
A.ベースメイク完了後、ほうれい線にフェイスパウダーをのせてなじませて光の乱反射で目立たなくなる。
ベースメイクでつくりこんだ肌に血色を補って、ヘルシーに見せるチーク。悪目立ちせず、肌をふっくらと見せるテクニックを紹介します。
やや内側から広く入れて引きしまった小顔に
「メイクがナチュラルに見えるかどうかはチークしだい。ここまでがベースメイクといってもいいくらいです」(福井さん)というほど、チークは重要。
「かわいくしたいからとピンクを選ぶ方が多いですが、30歳を超えた肌には、不自然で若づくりに見えることも…。大人には『コーラル』のほうが自然で、さりげない愛らしさが出せます。流行のクリームチークより、パウダータイプがぼかしやすくおすすめ」。
チークの入れ方にもコツが!「加齢にしたがって頬は長くなるので、やや内側から広めに入れて。目の錯覚で弱点をカバーできます」
入れるのは、目の下から小鼻の高さまでの逆三角形エリア。類に立体感を出し、ハリのある肌に見せられる。ハイライトは白ではなく、肌になじむ明るいベージュがおすすめ。
オレンジとピンクの中間色の「コーラル」なら、肌や口紅の色を選ばず、しっくりなじむ。クリームチークは油分が多くてムラになりやすいので、パウダータイプがおすすめ。
チークは頬から耳に向かって塗る。起点は、目じりに人さし指を置いたとき薬指があたる部分、黒目の真下よりやや内側。そこから耳の上、耳の穴、耳たぶに向けてブラシをすべらせて。“こんなに内側から広く入れるの?”と思うかもしれないけれど、これが小顔に見せる秘訣。
口紅と色が合っていないと「塗りました」感が出がち。特に、青みがかったピンクは、よほどのメイク上手以外は避けたほうが無難。
ラメ入りチークは、悪目立ちする
30代以降の肌に、ラメは輝きが強すぎてなじみにくい。ナチュラルなツヤが出る、細かいパール入りのチークがおすすめ。
おてもやんチークは若づくりに見える
チークを頻のまん中に丸く入れると、不自然に幼い雰囲気に…。大人には、頭から耳の横までのグラデーションが自然に見える。
A.付属のブラシは小さいので、上のように3回では塗りきれない。ムラなく塗るには大きいブラシを用意して。
Q.チークを入れると毛穴が目立つ気がする
A.パールやラメ入りだと、キラキラが毛穴に入って目立つことが。毛穴の開きが気になるならマットタイプを。
大人の眉メイクの役割は、たるみがちな目もとや頬を引き上げて見せること。毛のフサフサ感を出せば、表情まで生き生きと見えます。
①眉じりは口角と目じりの延長線上
②眉頭は目頭よりやや内側
③眉山は黒目の端と目じりとの中央
④眉じりのカーブは目のカーブと平行
美しい太眉のポイントは印づけとブラシ使い
実は眉毛も、年齢にしたがって細くコシがなくなってくるそう。「30歳を過ぎたら、やや太く長く描いて毛流れを強調して。少しだけ上がり眉にすると、目じりやフェイスラインのたるみといった弱点をカバーできます」(福井さん)
自然に仕上げるには、ポイントに印をつけておくことと、眉ブラシで毛流れを出すことが大切。「時間がかかると思われがちですが、印をつけるとサッと描いても左右チグハグにならないから、かえって時短に。ブラシでとかすのも3秒でOKだから、忙しい朝でもできるはずですよ!
描く前に、眉頭は上向き、眉中は外向き、眉じりは下向きに、スクリューブラシで毛流れを出す。特に眉頭の毛をしっかり上向きにすると、フサフサ感が出る。毛が短いと流れが出にくいので、眉毛は切らないで。
眉頭、眉山、眉じりに印をつけ、眉山~眉じりから描きはじめる。眉じりは眉頭と同じ高さ”が一般的だが、眉じりの位置をやや高くするとリフトアップ効果大。カーブは目の形と平行にすると自然に仕上がる。
眉山~眉じりが描けたら、眉頭から眉山までを描く。眉頭を目頭より2~3mm内側にすると、パーツがまん中に寄った美人顔に仕上がる。指で印をそっと消し、もう一度スクリューブラシで毛流れを整えて完成。
眉毛を抜くと、毛根に栄養を運ぶ毛細血管の血流が減り、肌老化の原因に。まぶたの眉は抜かずに、安全カミソリなどで剃って。
髪の色に合わせると頭が大きく見える
髪が茶系だからと眉も同じにすると、目の錯覚で髪の色が強調され、頭が大きく見える。黒目の色と合わせると目ヂカラを強調できる。
ブツ切れ眉はやぼったく見える
太眉が流行だからといって、眉じりまで太いと、横顔がぼやけてあかぬけない印象に。本物の毛先のように自然にシュッと細くして。
A.描く前に筆で眉の上にフェイスパウダーを多めにのせて。毛穴からの皮脂がおさえられ、化粧くずれ防止に。
Q.眉が細いんだけどどうすればいい?
A.ペンシルで眉毛の0.5mm外側に輪郭を描き、パウダーで中を塗りつぶす。眉じりが細くなるように描けば自然。
年齢とともに少しずつまぶたがやせ、目は落ちくぼんでいきます。目を大きく見せるより、明るくくっきり見せるメイクに変えましょう。
目もとをキラキラさせて大人の目ヂカラUP!
大人になると目が落ちくぼんで影ができ、瞳の水分が減ってキラキラ感もなくなりがち。
「それを補うのがアイメイクの仕事。アイシャドウは陰影をつけるのではなく、パールベージュで光を盛るのが正解です。まつげを最大限に上げて瞳に光を入れるのも必須。だから、どんなに時間がないときも、ビューラーとマスカラだけはマストです!」(福井さん)
アイラインは、まつげの上ではなく内側に引くと、目もとのしぼみが目立たず目ヂカラが出るそう。「不器用な人でも失敗しにくいし、自然に見えるのでおすすめですよ」
まぶたに光をのせるのが目的なので、細かいパール入りで、肌色に近いべージュをチョイス。この1色だけでもOKだし、目のきわに淡いグレーを細く塗ってアクセントにしても◎。
まぶたの上から押すとくぼむところが、アイホールの外側。チップやブラシにパールベージュを取って輪郭を描き、内側を同じ色で塗りつぶすと、骨格に合わせて入れられる。
大人には、目もとにメリハリをつけるアイラインが必須。まぶたを引き上げ、まつげの生えぎわに入れれば自然に。ジェルアイライナーならコンタクトをつけていてもしみにくい。
まつげをカールしてマスカラでキープしたら、目をくっきりさせるため、下まつげにも。まつげの下に綿棒をあててブラシを縦に使うと、マスカラが下まぶたにつくのを防げる。
目を大きく見せようとアイラインを太くすると、厚化粧に見えて老けた印象に。アイラインは、目ではなく“まつげの補完”と心得て。
ラメ入りシャドウは目もとが浮いて見える
キラキラ感は有効だが、光の粒が大きいラメは、肌になじまず目立ちすぎ。細かいパールで繊細な光をのせるのが品よく仕上げるコツ。
ブラウンシャドウは疲れた印象に
彫りを深く&目を大きく見せたい、とブラウンを塗ると、目もとの影が強調されがち。目が落ちくぼんで見え、疲れているように見える。
A.下まぶたにカラーシャドウをごく細く入れてみて。ピンクやラベンダーだと、肌になじんで上品な印象に。
Q.マスカラやアイラインがくずれないようにする方法は?
A.眉同様、まつげのきわにフェイスパウダーをのせておくこと。アイラインを綿棒でなじませるのも有効。
リップメイクで大切なのは、唇の赤みを補うことと、ボリューム感を出すこと。清潔感がありながら、さりげなくセクシーな唇を演出しましょう。
色と光をしっかりのせて品よく色香を出す
「大人の唇は赤みが減り、肌のハリが失われて口角も下がりがち。ほんのり色づくリップスティックやベージュの口紅では色みがたりず、元気がない雰囲気に見えてしまいます」(福井さん)
健康的に見せるためには、ある程度赤みのある口紅で、唇に色をしっかりのせることが大切。「口角を上げてリップラインをはっきり描くと清潔感が出て、顔全体がリフトアップして見えます」
減ってきた唇のボリュームを補うグロスもマスト。全体に塗るとギラつくけれど、部分的に使うと、ほどよい色香が出せるそう!
色をしっかり出すには「口紅」一択。色つきリップははっきり色が出ないし、油分が多くにじみやすい。チークと同じ「コーラル」なら地味すぎず派手すぎずナチュラルに仕上がる。
口角までしっかり色を入れ、はみ出さずに塗るため、必ずブラシを使う。口角を引き上げてブラシを軽くさしこむようにすると、普通にしていてもほほえんでいるような口もとに。
唇の縦ジワは清潔感を失わせるうえ、老け見えの原因にも。リップブラシにたっぷりと口紅を取り、縦に動かしながら塗ると、シワが目立たなくなり、唇の立体感もアップ。
口紅を塗り終わったら、リップグロスで輪郭をなぞって。唇全体が少し分厚く見え、さりげない色っぽさが出る。口紅と同じコーラルのグロスを使うと化粧もちもよくなる。
唇全体に塗ると「ギラギラ」になって口だけが目立ってしまう。輪郭だけに使うか、下唇のまん中にちょこんと置くのがおすすめ。
ベージュの口紅は顔色が悪く見える
ハリと血色が少なくなった大人の肌には色みがたりず、不健康な印象に。使うなら、赤みのある口紅と混ぜてコーラルに近づけて。
A.口紅を塗ったら軽くティッシュオフ。フェイスパウダーをのせ、上からもう一度口紅を塗ると落ちにくくなる。
Q.流行の赤リップをさりげなく使いたい
A.マットではなく透明感のある赤ならインパクトが強くなりすぎない。チークはベージュにして控えめに。
ポートレート撮影のためスタジオを訪れる40代以上の女性のメイクを手がける「えがお写真館」の赤坂 渉さん。
品よく若々しい仕上がりと評判のテクニックを、40代女性向けに教えてもらいました!
赤坂 渉さん
えがお写真館 メイクアップアーティスト
シニア向けメイク講座の講師も務める。著書に「シニアビューティメイク』などがある。
乾燥した肌の上からメイクをしてもツヤは出せない。まずは素肌に潤いをたっぷり補給。
2.下地でしっかり影を消す
顔の老け感の原因はくぼみなどの影。この部分に下地を重ね塗りするだけで消せる!
3.大人のファンデはクリーム系を
ツヤが欲しい40代以降の肌にはパウダーよりリキッドやクリームタイプのファンデーションを。
4.チークは耳の前まで入れる
頬にだけチークをのせるのはNG。顔の側面まで入れることで立体感が増し、若見えに。
5.目元・口元は色より輪郭を重視
たるんで下がってきた上まぶたや、薄くなってきた上唇のラインを補正することで品が出る。
メイク前の保湿ケアと下地のポイント置きが決め手! 肌の質感が一気に変わる
「朝の保湿ケアは、メイクの一部と考えてほしい」と赤坂さん。忙しくて時間がないからといって、化粧水やオールインワンのジェルなどをささっとなじませるだけではNG。「保湿効果の高い化粧水と乳液のどちらもたっぷり補って。肌に手のひらが吸いつくような感覚が得られるまでじっくりなじませることで肌が潤い、メイクもツヤのある仕上がりになる」(赤坂さん)。
そして赤坂流メイクの真骨頂ともいえるのが下地テク。「目の下、口角の下、頬骨の下などくぼみのあるところは影になりやすく、くすみやコケ感が目立ちやすい。この部分に下地をやや厚めに塗ることで、ハイライト効果により影を消すことができる」(赤坂さん)
ファンデーションも下地と同じように影になりやすい部分に置いてからなじませる。「顔の中心部を明るく、外側に向かって自分の肌色に近くなるようにのばすと立体感がアップし、小顔効果も得られる」(赤坂さん)
乾燥した肌に化粧水でたっぷり水分を与え、さらに乳液で潤いを補って水分の蒸発を防ぐ。「素肌を十分に潤わせることでメイクのノリがよくなり、ツヤも出せる」(赤坂さん)
手のひらでやさしく押し込む
化粧水を手のひらに適量とり、肌にそっと押し込むようになじませる。カサついた肌には顔全体に2回なじませてしっとりさせるのが赤坂流。
顔全体に丁寧になじませる。
乳液をたっぷり手にとり、ベタつき感がなくなるまで手のひらでゆっくりなじませる。むくみが気になる場合は最後に耳下から首すじへ流す。
\赤坂さんオススメの化粧水&乳液/
右:保湿力の高い化粧水。「パラビオ ACローション」(医薬部外品)130ml、1万円。
左:もっちりした肌に導く乳液。「パラビオ ACミルクII(モイスチュアリッチ)」(医薬部外品)110ml、1万円。ともにヤクルトビューティエンス
「気になる頬のくぼみや目・口のまわりのくすみなどを消すには下地の重ね塗りが有効。1度目は大きめのパール粒、2度目は小さめのパール粒くらいの量を目安に」(赤坂さん)
くぼんだ部分を中心に下地を点置き
目頭と目尻の下、眉間、こめかみ、小鼻の脇、口角の下、頬骨の下など凹凸やくすみを消したい部分に明るめカラーの下地を厚めに点で置く。その後、指の腹で顔全体にやさしくのばす。
さらに明るさを出したいところに重ね塗り
くすみが残りやすい目頭の下や口角の下に下地を点置きし、重ね塗りする。こめかみに明るさを足すと小顔効果も。
\赤坂さんオススメの下地/
赤坂さん監修の下地。シミやくすみを消し、肌を瞬時に明るくする。SPF40、PA+++で紫外線もカット。「シミウス クイックトーンアップベース(ラベンダー)」30g、2800円。メビウス製薬
「自然な血色に近い肌の明るさを引き出せる」(赤坂さん)。SPF20、PA++。「ソフィーナ プリマヴィスタディア 明るさアップ 化粧下地くカバータイプ>125g、2800円。花王
ファンデーションも下地と同様に、凹凸やくすみが気になるところに点置きしてから肌全体に広げる。「ファンデは1度塗りでOK。大きめのパール粒くらいの量を薄くのばすことでツヤが出る」(赤坂さん)。
下地と同じ位置にファンデをのせる
リキッドまたはクリームタイプのファンデーションを、凹凸やくすみが出やすい部分に置きする。
顔の中心から外へふわっとのばす
指の腹全体で顔の中心から外側へ1のファンデをのばす。ふわっとなじませることできれいな質感に。
\赤坂さんオススメのファンデーション/
「シミやくすみのカバーに適したリキッドタイプ」(赤坂さん)。SPF25、PA++。「カネボウ フルラディアンスファンデーション」30ml、5500円。カネボウ化粧品
(左)大人肌の悩みを自然にカバー
「毛穴や肌の凹凸をしっかりカバーして、ツヤのある肌に仕上げる」(赤坂さん)。SPF28、PA++。「エレガンス コスチューム スキン EX」30g、6000円。エレガンス コスメティックス
チークをつけた後にコンシーラーでシミを消す。 この手順でナチュラル美肌に
シミが気になっていると、コンシーラーなどでその部分を隠すことについ重点を置きがち。しかし、「40代以降は血色がよく見えるベースメイクを目指すべき。そのほうが結果的にシミも自然にカバーできる」(赤坂さん)
そこでファンデーションを塗り終えたら、まずチークを。耳の前から入れるのが赤坂流若見えメイクの秘策だ。「顔の側面にも血色感のある色をのせることで頬骨の出っ張りが自然と目立たなくなり、くぼんだ部分の影がなじんで目立たなくなる。コケた頬のシルエットが目の錯覚によって補正され、若々しい印象に変わる」(赤坂さん)
直線的に引いたチークを指先でぼかしてなじませたら、いったんフェイスパウダーで肌を押さえてからコンシーラーを。「薄いシミなら使っているファンデーションに近い色、濃いシミならやや暗めの色を使うのがコツ。塗った部分が悪目立ちしないよう、薄くつけて丁寧にぼかす。それでもまだ目立つようなら少しずつ足してまたぼかしていくといい」(赤坂さん)
「頬のくぼみやコケ感をカバーするには、スティックタイプのチークが最適。色は本来の肌色に近いベージュ寄りのピンクを使うと顔から浮かず、自然に仕上がる」(赤坂さん)
頬骨の上に沿って水平にチークを引く
頬骨の一番高い位置に沿って、耳の前から黒目の下くらいまでスティックタイプのチークをすっと引く。両頬対称に。
指先で丁寧にぼかす
中指と薬指の腹の先でチークを入れたラインを上下にぼかす。ほんのり紅潮したように見える程度までなじませる。
\血色感を与えるチーク/
上の左:オリーブオイル、ホホバオイルなどの保湿成分が肌にツヤとハリを与える。内側からにじみ出るような血色感。「ルナソル カラースティック01 Sheer Pink」3000円。カネボウ化粧品
自然な血色感で健康的に
上の右:自然な血色とツヤを肌にプラス。軽い感触でのばしやすくなじみやすい。「アディクション チーク スティック06 Rose Bar」3.8g、2800円。アディクション
\こんなチークはNG!/
“正面だけ塗りは顔が大きく見えやすい
頬にしかチークを入れないと、顔の側面が空くため目の錯覚で膨張して見えやすい。いわゆる“おてもやん”状態に。
“斜め塗り”は、老け感を強調しやすい
耳の前から頬骨の下へと斜めにチークを入れると頬のコケが目立ち、老けて見せてしまう。流行遅れな印象も与えやすいので、要注意。
ベースメイクの仕上げとなるのがコンシーラー。すでにある程度カバーできているので、さらに気になる部分だけ集中的に消す。「最後にもう一度パウダーをなじませて」(赤坂さん)
チークを塗り終えたらフェイスパウダーを塗布。「次に使うコンシーラーのノリがよくなり、より自然にカバーできる」(赤坂さん)
シミが目立つ部分にコンシーラーを塗る
シミが気になる部分のみ、コンシーラーを薄めにのせる。「濃いシミは肌よりやや暗めの色でカバーを」(赤坂さん)
指の腹でコンシーラーのまわりをぼかす
薬指の腹でコンシーラーを塗った部分の輪郭をぼかす。まだ気になる場合はさらに薄く足してなじませる。
厚塗り感はまったくないのにシミが消え、コケ感が気になっていた類はふっくら。ベースメイクだけで顔悩みが解決できた!
\赤坂さんオススメのコンシーラー/
「オレンジ系コンシーラーは濃いシミをカバーでき、チークの血色感も損なわない」(赤坂さん)。「グランティアEX コンシーラーOR」2500円。ヤクルトビューティエンス
シミ、クマ、ニキビ跡をカバーする3色セット。SPF36、PA+++。肌色や肌悩みに合わせたブレンドが可能。「エトヴォス ミネラルコンシーラーパレット」4500円。
目元と口元のフォルムをきちんと描くことで「きれい」度が増す
「メイクをしていない風なのに、きれいに見える」。それが赤坂さんの目指す若見えメイクの完成形。肌なじみのいいカラーで目元・口元のたるみを補正するテクニックを覚えましょう。
「年齢とともに薄くなる上唇の輪郭を、リップペンシルで厚めに描いて補正することが第一。唇の内側の色に近いカラーを使うとくすみが消え、唇本来の血色感を取り戻せる」(赤坂さん)
「くすんできた大人の唇を明るくする絶妙なカラー」(赤坂さん)。「クレ・ド・ポー ボーテ スティロレーブル 204」カートリッジ2000円、ホルダー3000円。資生堂
「年齢とともにたるみがちなまぶたに華やかな色を使うと、かえって老けて見えやすい。色は控えめにして、まぶたのフォルムを強調するのが若見えのコツ」(赤坂さん)
〈1〉まぶたを持ち上げてまつ毛の内側からラインを描く
片手で上まぶたをめくるように持ち上げ、まつ毛の内側にアイラインを入れる。鏡を下に置き、目線を下げると描きやすい。
〈2〉ブラウンのアイシャドウでラインをぼかす
濃いめのブラウンのアイシャドウをブラシにとり、アイラインのガタガタをぼかすようにまつ毛の内側になじませる。
〈3〉肌なじみのいいベージュ系をふんわりのせる
目元に自然な明るさを出すために、マットなベージュ系のカラーを大きめのアイシャドウブラシでまぶたにふんわりのせる。
〈4〉まつ毛を持ち上げるように塗布
ビューラーでカールさせたまつ毛を根元から持ち上げるように透明タイプのマスカラを塗る。時間が経っても色落ちせず、カールが長持ち。
\赤坂さんオススメのアイライナーペンシル/
「クリームのように滑らかなタッチで、思い通りのラインを描きやすい」(赤坂さん)。「THREE メズモライジング パフォーマンス アイライナーペンシル 10」3000円。THREE
\アイシャドウはマット系ブラウンがお勧め/
まぶたにしっとりなじみ、ほんのりツヤをプラス。自然な深みのあるグラデーションになるよう計算された5色セット。「リンメル ショコラスウィートアイズソフトマット 004」1600円。リンメル
アイシャドウ、アイブロウ、アイライナーとマルチに使える。やわらかな陰影で目元を明るく見せる。「キャンメイク パーフェクトマルチアイズ 02」780円。井田ラボラトリー
\赤坂さんオススメの透明マスカラ/
まつ毛のカールを長時間キープ。「マスカラ下地だが、これだけでも十分まつ毛にハリコシが出る」(赤坂さん)。「エレガンス カールラッシュ フィクサー」3000円。エレガンス コスメティックス
年齢を重ねると出てくるたくさんの肌悩み。できることなら手っとり早くファンデーションで解消したいもの。
肌悩みに特化した下地使いと簡単なベースメイクテクなら、いつものファンデで悩みをカムフラージュ&美肌に!
ヘア&メイクアップアーティスト
高松由佳さん
下地づくりを見直すと時短で理想の肌が完成!
30代、さらに40代を迎えると気になる肌悩みがふえてきますよね。それを、なんとかファンデーションでカバーしようとすると厚塗りになってしまい、それが老け見えの原因にもなりかねません。「普段使いのファンデーションで悩みを解決したいなら、土台となる下地選びと塗り方を見直してみてください。厚塗りも回避できますよ」(高松さん)
最近の下地は肌悩みに対応できるよう、色や形状などさまざまなタイプが登場しています。効果的に使えば、ファンデーションを何度も重ねる必要がなくなるそう。「そうすれば時短にもなるし、メイクくずれの心配も減るので、忙しい働くママにはいいことずくめですよ!」(高松さん)
肌悩みに特化した優秀な下地が続々登場! 広げたりたたきこんだり、悩みによって使い方を工夫するのも大切。
働くママに人気なのはリキッドとパウダリー。どちらも少量を、顔の中心から外に向かって薄くのばすのが基本です。
■リキッド編
〈1〉顔の5か所に点置きし指で外側へ広げる
おでこ、両頬、鼻の頭、あご先の5か所に点置きする。指の腹を使い、鼻すじは上下に。そのほかは顔の中心から輪郭に向かってファンデーションが薄くなるように意識してのばす。
〈2〉厚手のスポンジを使い塗りムラをなじませる
余分な油分を吸い取ってくれる厚手のスポンジを使い、ファンデーションをなじませる。やさしくポンポンとたたきこむようにすると肌に密着しやすい。小鼻などの細部はスポンジを折って押しこんで。
■パウダリー編
おでこと両頬にパウダーをのせスポンジで外側へ広げる
スポンジ半面程度のファンデーションを、おでこ、両頬にそれぞれ1回ずつとってのせ、外側に向かってなじませる。スポンジに残っているファンデで、鼻、目もと、口もとを塗る。
・・・・・・ パウダリー派はここまでで終了 ・・・・・・
3.ルースパウダーは、メイクくずれしやすい部分のみ
顔全体に塗りすぎると、マットになりすぎて老けて見えることも。肌にツヤ感を残すなら、部分使いが◎。
テカりやすいTゾーン、小鼻あご先を中心にオン
パウダーをパフにとったら、よくもみこんでパフに均一になじませておく。パウダーをのせるのは、脂分の出やすいパーツのみでOK。肌を軽く押すようにして塗るとより密着する。
顔の中心に光を集めてくすみを自然にトーンアップ
肌をトーンアップする下地はオレンジやピンクなど何色かありますが、30~40代のくすみに最適なのはラベンダーカラー。ほんのりとした血色感に加え、透明感まで与えてくれます! 目の下のくまは、肌色と同系色のコンシーラーを。筆タイプでサッと塗って。
9歳の男の子・7歳のふたごの女の子のママ
30歳になったころからくすみを感じはじめ、35歳を過ぎてからはいちばんの悩みに。明るめの下地を使っているけれど、白浮きしがちなので困っている。
(中)透明感のある肌に仕上げてくれる。エレガンス モデリング カラーアップベース SPF25・PA++ LV600 30g 4500円 / エレガンス コスメティックス
(左)2種の偏光パールが透けるようなツヤ肌を実現。舞妓はん 化粧下地 N 03 すみれ色(シアーパープル(限定色))SPF30・PA+++ 25g 1300円 / 常盤薬品工業
おでこの中央、両頬鼻すじにのせ、顔の中心部のみに広げのばす
おでこ、両頬、鼻すじに下地をのせる。指2~3本を使い、点線の内側を中心になじませる。横にのばすとすじムラになりやすいので、軽くたたくようになじませると自然に仕上がる。
目の下のくぼみに筆タイプのコンシーラーを引く
顔のくすみよりも色が濃いくまにはコンシーラー使いを。筆タイプのコンシーラーでくまの上にサッと塗って。指の腹でくま全体に軽くたたきこむようになじませるとシワが目立ちにくい。
(左)溶けこむように肌になじむソフトなテクスチャーが特徴。SUQQU ラディアント クリーム コンシーラー 全3色 4g 5000円 / SUQQU
毛穴の中にしっかりとどまる固形タイプで肌をフラットに
20代のころより開いてしまっている30代、40代の毛穴。サラサラとした液体ではなく、密着する固形タイプのベースを使ってしっかりとカバーすることが大切。上から塗るファンデーションは、毛穴に入りこむブラシを使うと色ムラなく塗ることができるのでおすすめ。
1歳の男の子のママ
出産してから肌がゆらぎがちになり、毛穴が目立つように。仕上げのパウダーをたくさん塗ることでカバーしているが、厚化粧に見えるのが悩みの種。
(中)毛穴をなめらかに整えるだけでなく、余分な皮脂を吸収する効果もある。RMK スムージングスティック SPF14・PA+ 5.8g 2500円 / RMK Division
(左)“毛穴消しゴム”と呼ばれるスティックが、毛穴やシワなどの凹凸を瞬時にカバー。タンイドル ウルトラ ウェアブラー 9g 5000円 / ランコム
眉間、目の下の三角ゾーン小鼻にクルクルと塗る
毛穴の気になる部分に固形下地をあて、小さい円を描くようにクルクルと動かしながら直塗りする。そのあと指でならすと、下地が毛穴に入りこみ、肌がフラットになる。
ファンデ用ブラシを使い肌をたたくようにならす
肌全体は、ブラシでスタンプを押すようにトントンとたたきこむ。毛穴が気になる部分は、ブラシをクルクルさせながら塗る。リキッドの場合は、普通に肌になじませたあと、ブラシで毛穴の気になる部分のみをたたくようにならす。
(左)プチプラとは思えないほど適度なコシがあり、プロのような仕上がりを実現。ファンデーションブラシ(オーバル型)200円 / ダイソー
下垂ぎみの肌にはツヤと影の効果でメリハリを
30~40代のたるみはまだまだ軽度のものなので、顔の陰影を利用してカバーすることが可能です。顔の高い位置にツヤ出し効果のある下地を仕込み、本来目立たなくていい部分はシェーディングを。顔に光の高低差ができ、肌が引きしまって見えます!
8歳・5歳・3歳・1歳の男の子のママ
最近、ほうれい線が気になりはじめたものの、対策は何もしていない。時短ばかりを意識し、BBクリームを全体に塗ってベースメイクを終わらせがち。
(中)ノンパールのピンク色が自然に肌をトーンアップ。SUQQU トリートメント セラム プライマー SPF15・PA+ 30g 6000円 / SUQQU
(左)肌の明るさをアップして健康的な肌に。メディア メイクアップベースS(オレンジ)SPF27・PA++ 30g 750円 / カネボウ化粧品
骨格の高い位置にのせ指の腹でペタペタたたきこむ
鼻すじ、頬骨ライン、あご先など骨格が強調される部分に下地をのせる。指の腹で、ペタペタと押し入れるようになじませて。下地は広げすぎず、のせた部分にとどめておくのがコツ。
小鼻のきわから1.5cm程度ほうれい線の上にコンシーラーをのせる
小鼻横のほうれい線が始まる位置に肌色よりやや明るめのコンシーラーをのせ、指先を使ってぼかす。いちばん影が濃い部分を明るくすることで、ほうれい線が目立たなくなる。
(左)ゴールドとピンクパールが影をオフ。キャンメイク ハイライト&リタッチ コンシーラー UV SPF40・PA++ 01 580円 / 井田ラボラトリーズ
耳から指3本分内側のフェイスラインをシェーディング
人差し指と中指で耳をはさみ、中指から小指までの3本分の範囲は影を入れてOK。ブラシを使い、輪郭の外側から内側に向かってシェーディングすると、自然な影が生まれる。
(左)光と影のコントラストで立体顔に。ケイト スリムクリエイトパウダーN EX-1 3.8g 1300円 / カネボウ化粧品
毎日メイクするたびに気になる小さな肌悩み、あきらめてしまっていませんか?
ベースメイクでカムフラージュできること、まだまだありますよ!
A.頬下部分をシェーディングや濃いめのパウダーでなじませて
顔と首の境目に、ブラシを使ってシェーディングし、濃い色のパウダーをなじませましょう。普段影となっているえらの内側の首もとから、フェイスラインに向かってブラシを動かすことで、自然なグラデーションに仕上がります。
A.薄づきのツヤファンデをサッと塗って!
ファンデーションの厚塗りがシワを強調する大きな要因。目もとや口もとの小ジワ対策には少量使いはもちろんのこと、薄づきでツヤのあるファンデを使うのがおすすめです。ツヤがあることで小ジワも目立たなく。指の腹でスタンプを押すように塗りましょう。
A.深いシワでなければスキンケア効果のある部分用ファンデでカムフラージュはできます!
肌の内側からふっくらさせるスキンケア成分配合のファンデーションをチョイス。目頭下のたるみ部分から、シワに逆らってこめかみ方向にのばして。目の錯覚効果でシワに目がいかなくなります。
A.アイシャドウ用のチップを使ってコンシーラーを使うと◎
指の腹よりもスポンジのほうが肌への密着度が高いので、小さなシミも狙いやすいアイシャドウ用のチップを使って。チップにコンシーラーをとり、シミの中心部から輪郭が肌になじむまで放射状に軽くたたきこむのがコツです。
A.肌自体を整えてくれる。機能性ファンデを
肌をリフトアップしたままキープしてくれたり、エイジングケア成分配合のファンデーションを使うのも手です。また、肌がマットだと老けて見えるので、ツヤっぽく仕上がるベースメイクを選んで。
(中)エイジングケアブランド「B.A」のスキンケア共通の美容成分を配合。B.A パウダリィファンデーション L SPF30・PA+++ 全6色 1万1000円、ケース 2500円 / ポーラ
(右)なめらかでハリのある化 粧膜が、塗るだけで、肌を引き上げるように整える。タイトフィルム ファンデーション PRO SPF32・PA+++ 全6色 30g 6000円 / アルビオン
\教えてくれたのは/
長井かおりさん
美肌ゾーンをしっかり塗るだけで、立体感のある顔立ちに
リキッドファンデは、目の下からこめかみにかけての、頬のいちばん目立つ美肌ゾーン。だけに塗るのが長井流です。ここにファンデをしっかり塗ったら、スポンジで優しくたたいてなじませます。おでこやあごなど美肌ゾーン以外の部分は、ファンデが残ったスポンジでササッとなでる程度でOK!
顔全体にファンデを均一に伸ばしてしまうと、厚塗りに見えますが、この方法なら、顔に立体感が生まれ、驚くほど肌がきれいに見えます。また、美肌ゾーンは、シミやクマが目立ちやすい部分。ここをしっかり塗ることで欠点を力バーできるというメリットも。
ファンデは質感と色選びも大切。シャバシャバした水っぽいものや重たいものより、美容液のようにみずみずしく、伸びがいいものがおすすめです。色は、フェイスラインにファンデをのせ、首の色から浮かないかチェックを。最終的にフェイスパウダーでトーンを明るくできるので、迷ったらワントーン暗めを選択する方が安心です。
目の下のクマが目立つ部分からこめかみまでが「美肌ゾーン」。この部分はしっかりファンデをのせ、それ以外はほとんどのせないのが長井流です
美肌ゾーンに塗るファンデの量は、片側あたり500円玉ほどが目安。指の腹を使い、たっぷりのせます。「ちょっと多いかな?」と思うくらいでOK
厚みのあるスポンジで、スタンプを押すように優しくトントンたたきながら美肌ゾーンのファンデをなじませます。ムラになってきたら、スポンジを上下逆に持ち替え、乾いた部分を使って
おでこやあごなど美肌ゾーン以外は、ファンデが残ったスポンジで外側に向かってサッとなぞるだけに。美肌ゾーンとの境目が目立たなくなるよう、“つなぐ”イメージです
1本で美容液+日焼け止め+化粧下地+肌色コントロール機能を備え、忙しい私たちの救世主ともいえるBBクリーム。でも、適当に塗るだけではもったいない!
プロ直伝の技あり、ステップをマスターすれば、見違えるほど美肌に。
ヘア&メイクアップアーティスト
松本ミアさん
1~5の順に、1パートずつ塗っていきます。手の甲に1パート分の量のBBクリームを出し、中指か薬指の腹で、顔の中心→外側に丁寧に塗りましょう。
よく、5パートすべてにBBクリームを点置きしてから一気に塗り広げる方がいますが、ムラの原因になるのでNGです。
全体をまんべんなく塗り終わったら、小鼻や目まわりなど細かい部分は、スポンジで力を入れず、軽くトントンとなじませて。スポンジの角を使って先端を細くすると小回りが利きます。
このひと手間で、凹凸のある部分にもきちんとフィットし、塗りムラ・ヨレ防止効果大。
仕上がりに大きく差をつけるのは“ハンドプレス”。手の体温でBBクリームを肌になじませる、たったそれだけのことですが、指の塗り跡が消え、肌への密着度が増し、ツヤ感もアップ。
BBクリームがきちんと密着していれば、色浮きや時間がたってヨレる心配もありません。
BBクリームやファンデーションを塗るとき、髪の生え際やフェイスラインまで塗れていない人が多数。ハンドプレスで自然になじませて!
【色選びのコツは】首との境目に近いほおの下側でチェック!
色浮きせず、自分の肌に合ったBBクリームを選ぶには、あごから指4本分くらい横に移動したほおの下側にのせてみるのがおすすめ。顔と首のどちらにも自然になじむ色が見つけられます。
のびがよく、ひと塗りで気になる毛穴もくすみも一掃。素肌そのものが美しくなったような印象に。
メディア BBクリームS SPF35・PA++ 全3色 35g \1,100 / カネボウ化粧品
花粉などの微粒子汚れから肌を守り、赤みもカバー。
dプログラム アレルバリア エッセンス BBSPF40・PA+++ 全2色 40ml \3,000 / 資生堂インターナショナル
ナノ化したヒアルロン酸など、浸透性にすぐれた保湿成分をたっぷり配合。
モイストラボBB エッセンスクリーム SPF50・PA++++ 全4色 33g \1,200 / 明色化粧品
シミや小ジワなど、年齢を重ねるほどに隠したいところが増えるもの。パウダーファンデーションは手軽にあらを隠してくれるけれど、塗る順序と塗る量を間違えると粉浮きし、老け見え度が加速してしまいます。いま一度、塗る順序を見直し、肌の若返りを目指しましょう。
ファンデーションを塗るときは顔全体が映る手鏡の準備を忘れずに! 目の際は鏡をやや上向きにして照明に当てるようにすると、明るく塗りやすくなります。最後は鏡を離し、顔全体、横顔をチェック。
スポンジにパウダーファンデーションをとり、目の下、ほお中央、フェイスラインと3パートに分け、塗っていきます。それぞれ斜め上に引き上げるように塗ることで小ジワやたるみなどの肌悩みをぼかし、美肌感が引き立ちます。スポンジをスーッと滑らせるように塗るのがコツ。
毛穴は縦に伸びているものなので、毛穴の開きが気になる小鼻などはスポンジの角で下→上へファンデーションを埋め込むように塗ると上手に隠せます。額や鼻すじ、あごはあまり毛穴が目立たないので、上→下へスッと流すように塗り、額とあごはそれぞれ左右に広げます。
細かい部分は最後にカバー。スポンジを軽く折り曲げて間に人さし指を挟み、シミやソバカスの上からやさしくトントンとたたきながら塗ります。目の下のシミやくすみをカバーすることで自然にほお骨の辺りが明るく見え、ハイライト効果も生まれます。
肌にピタッと密着し、もちのよさもお墨つき。江原道 マイファンスィー グロスフィルム ファンデーションレフィル SPF30・PA+++ 全6色 \4,600、ケース \1,200 / Koh Gen Do
プリマヴィスタ くずれにくい きれいな素肌質感パウダーファンデーション レフイル SPF25・PA++ 全7色 \2,800、コンパクトケース \1,000 / 花王
マキアージュ ドラマティックパウダリーUV レフィルSPF25・PA+++ 全7色 \3,000、コンパクトケース ND \1,000 / マキアージュ
最近、美容関係者の間で「いい!」と評判のクッションファンデーション。
でも実際どんなものなのか、まだよく知らない人も多いはず。ここで一緒に、その魅力のすべてを探っていきましょう。
クッションファンデーションは、リキッド状のファンデーションをスポンジにしみこませたもので、パフを押し当てるとじゅわっと出てくる仕組み。手を汚さず、簡単に塗れるのに毛穴やくすみを鉄壁カバーできるすぐれもの。
付属のパフをクッションファンデーションに押し当て、パフの面2/3の量をとります。これで片ほお分。両ほお塗り終えたらTゾーンとあごはパフに余った量で塗れば充分。
パフはスライドさせず、一回一回肌から離して押すように塗るのがコツ。仕上げにパフをティッシュオフし、再度、顔全体をペタペタとタップすると、ムラ・化粧崩れ予防に。
なんと美容液80%! 潤ってハリに満ちた肌に。インフィニティ クッション セラム グロウレ フィル SPF40・PA+++ 全6色 \4,300、ケース\1,500 / コーセー
注目の“フローラコントローラFC161”配合。美肌見えを約束。モイストラボフローラ スキンコントロール メッシュファンデーション SPF50+・PA++++ 全2色 \2,400 / 明色化粧品
コンシーラーの即席スタンプで、シミを自然にカバー
ファンデを塗ってもシミや吹き出物の跡が気になるなら、コンシーラーの出番です。とはいえ「コンシーラーって難しい!」と苦手意識をもっている人も多いですよね。でも、長井流の塗り方をマスターすれば、心配は無用です!
まず大切なのがコンシーラーの選び方。質感は適度なかたさがありながらも、肌になめらかに密着するクリーム状のものを選びましょう。色は肌になじませるために、明暗2色用意してください。
そして最大のコツは塗り方。指で塗ると、せっかく塗ったファンデをこすり取ってしまう恐れがあるため、綿棒を使います。先をつぶした綿棒にコンシーラーを取り、気になる部分に明るい色と暗い色をトントンとのせる「点描塗り」に。肌の上で少しずつ色を合わせて、肌色に合うように調整しましょう。
ほかの肌色となじんだら、リキッドファンデを塗るときに使ったスポンジでポンポンとたたき、最後にフェイスパウダーをのせれば、お悩みカバーは完璧です!
綿棒の先を、指の腹でギュッと垂直に押して接地面を平らにし、即席スタンプを作製。コンシーラーを塗るのは、リキッドファンデを塗ったあとが正解です
即席スタンプにコンシーラーを取り、シミなどの気になる部分に垂直にトントンと当てる「点描塗り」で色をのせます。隠したい部分が目立たなくなるまで、明暗色を混ぜて調整を
リキッドファンデがついたスポンジでポンポンとたたき、コンシーラーとファンデの境目をなじませます。こするとコンシーラーが落ちてしまうので、スポンジは垂直に当てて
フェイスパウダーをパフに取り、コンシーラーを塗った部分にサッと重ねて。肌の表面がなめらかになり、崩れにくくなります
チークはベースメイク。“仕込み”で自然な仕上がりに
今回は肌を華やかに演出する「正しいチークの入れ方」です。「血色を与え、ヘルシーな印象を与えるチークは、肌色がくすむ大人世代にこそ欠かせないアイテム。でも、なじませ方が不十分だと類だけが浮いて、悪目立ちします」
失敗しないコツは、クリームとパウダーチークを重ねる2段ワザ。「リキッドファンデを塗ったあと、まずコーラル系クリームチークを仕込みます。フェースパウダーを重ねた上から、さらにパウダーチークを“トントン置き”。仕込みチークのおかげで、色もちがよくなり、パウダーチークが自然になじむから、この春注目のローズ色もチャレンジしやすくなりますよ!」
パウダーファンデ派の人は、下地→クリームチーク→パウダーファンデーパウダーチークの順に。「入れる場所と濃さも大切です。にっこりと笑って頬が高くなる位置にクリームチークを薄く入れたら、ひと回り大きくパウダーチークをふんわりと。内側から発光するように自然に仕上がりますよ」
にっこり笑ったときに盛り上がる頬の中央にクリームチークを仕込みます。小鼻の横よりやや上、目尻より内側が目安です
スポンジにクリームチークを取り、いったん手の甲に置いてチークを落とします。こうして濃度を調整すると、濃くつきすぎることがありません。
ほほ笑んだときに頬が盛り上がる部分に、スポンジをトントンと垂直に当てる「スタンプ塗り」で、クリームチークを楕円状に塗り広げます
ブラシにパウダーチークを取ったら、いったん手の甲に取り、ブラシの中にパウダーを入れ込みます。クリームチークよりひと回り大きな楕円状に、置くようにして塗り広げて
眉は育てるもの。生えているままを生かすのがトレンドです
長井さんのメイク教室で、もっとも悩みが寄せられるという「眉メイク」。「眉はきっちり描かないとダメと思い込んでいる人が多いのですが、今のトレンドは、生えているままをベースに、たりない部分を補うふんわり眉。いじりすぎず、あえて印象に残さないことが大切です」
使うのは、パウダーとペンシル、そしてスクリューブラシの3つ。「自然な仕上がりにしたいので、メインで使うのは、パウダー。ペンシルは、パウダーで埋められなかった部分を埋める程度に。色づけるたびにブラシで眉をとかすと、自然に肌になじみますよ」
アイブロウの色は「髪色より少し明るめ」を選ぶのがコツだそう。「眉を描く順番も大切。アイメイクのあとに眉を描くと、濃くなりすぎず、自然に仕上がります。眉を生やして本来の形に戻し、イマドキ感、を手に入れましょう」
スクリューブラシを眉の形に平行に当て、眉頭から眉尻へとかします。アイブロウパウダーをブラシにとったら、しっかり立てて眉山に当て、毛流れに沿って眉尻へと色づけます。
毛流れに逆らうように眉山から眉頭へと細かくブラシを動かします。毛をかき分け、肌に色をのせるようにするのがコツ。再度、スクリューブラシで眉頭から眉尻へとかします
パウダーで色づかなかった細かい部分は、ペンシルで微調整を。1本ずつ毛を生やすように描いて、隙間を埋めましょう
人さし指と中指を眉頭の上に置き、目頭までなでます。これを3回ほど繰り返すと、眉頭が濃くなりすぎずになじむうえ、鼻の立体感もアップ
アイラインは、まつげの隙間を埋めるように点を打って
目ヂカラの要となるアイライン。苦手な人が多いですが、入れないと目元がぼんやりした印象に。逆にまぶたの上から太いラインを引くとやりすぎ感が出てしまいます。大人が目指したいのは、主張はあるけど上品なライン。そんなアイラインの入れ方を指南します。
まず、気をつけたいのがアイラインを入れる位置。まつげの生え際の「隙間」を狙います。使うのは、なめらかな質感の細めのジェルライナー。これでまつげの下から「点を打つ」ようにして線を引きましょう。まぶたの上から「描く」のではなく、隙間を埋めるように「打つ」ことで、自然だけど目ヂカラのあるアイラインが完成します。
ただし、奥二重や一重でまぶたが厚めの人や、加齢でまぶたが下がってきている人は、「打つ」だけだと、アイラインが隠れてしまうことも。その場合、まぶたの上から目尻中心にもう1本ラインを重ねます。目の形で異なるので、ときどき目をあけて確認しつつ、ベストな位置を見つけてください。
アイラインは、まぶたの上に引くのではなく、まつげの隙間を埋めるように下から入れます。写真左はアイラインなし、右はアイラインあり。下から入れると目の粘膜が見えず、自然で美しい仕上がりに
入れる位置がしっかり見えるよう、あらかじめビューラーでまつげをきちんとカールさせておきましょう。まぶたを引き上げてまつげの根元を出し、隙間を埋めるようにして、アイラインを下から打ちます。線は多少ガタついても大丈夫
ブラウンのアイシャドウを細めのチップに取り、まぶたの上から目の際をなぞり、ガタガタしたアイラインをきれいにならします。
一重、奥二重などまぶたが厚い人は、下からの点打ちだけだと、目をあけたときにラインがまぶたに隠れて見えないことも。そんなときは、まぶたの上からアイラインを1本引いて。このあと③のようにアイシャドウを入れ、線をならします
ビューラーと下地づかいで、印象的なまつげに
今回は瞳を美しく演出する、マスカラの塗り方です。1990年代、ヒジキのようなバサバサまつげでオフの際に負担をかけてしまった結果、短くて細いまつげになってしまった…そんな方は必見ですよ!
マスカラをキレイに塗る最大のポイントは、ビューラー使い。きちんとまぶたに押し当てるのがコツ。一度でまつげをキャッチできるので、何度もはさんでまつげが抜ける心配もありません。また、まつげが根元から上がるので、年齢とともに重く下がってくるまぶたも引き上がり、目も大きく見えるというメリットもあります。
もうひとつ重要なのがマスカラ下地。細く短いまつげも下地を塗るだけでハリが出て、カールをしっかりキープできますよ。
ビューラーと下地で土台をつくったら、あとはマスカラをササッと塗ればOK。マスカラは細部まできちんと塗れる細めのものが◎。首を0度くらい折り曲げると、小回りがよくなり、まぶたにマスカラがつく失敗もありません。
まぶたのカーブにビューラーを合わせたら、まつげの生え際が見えるまでグイッと押し込み、まつげの根元をはさみます。ひじを上げ、手首を返すようにして、まつげを上げて
まつげを下から引き上げるようにして、マスカラ下地を塗ります。全体に塗ったら指でササッとなでて余分についた下地を払い、乾かします。こうしておくと、次に塗るマスカラのダマ防止に
下地が乾いたら、まつげの根元からマスカラを塗ります。マスカラの首は軽く30度くらい折り曲げると、塗りやすさがアップ。ビューラーと下地でしっかりカールされているので、マスカラはササッとなでる程度に
マスカラを縦に持ち、まつげ1本1本をバラすようにして塗ります。目尻側は外に向かって扇形になるように広げましょう。下まつげは、縦に持ったマスカラを振り子のように左右になでるようにして塗って
ブラウンの重ね塗りで、ほどよく印象的な目元が完成!
今回はブラウンのアイシャドウパレットを使った囲み目メイクをご紹介。目の形が変わり、アイラインを入れるのが難しく感じ始めた世代の人はとくに必見ですよ!
アイシャドウパレットは、下地になるオフホワイトに加え、濃淡のブラウンが3色以上入っているものを選びます。ブラウンは、イエローやベージュ寄りのベーシックなもの(赤やピンク味を帯びていないもの)が使いやすいです。
まず、オフホワイトを上下のまぶたに塗り、地ならしを。そのあと濃いブラウンをぐるりと目を囲むようにしてのせましょう。そして、濃いブラウンを塗った上に、薄いブラウンを重ねてぼかし、グラデーションをつくると、印象的な目元の完成!ときどき目をあけて確認しながら塗るのがコツです。
太いアイラインを入れるのは、少し古い印象ですが、この囲み目メイクは自然でイマドキ感も◎。アイライン並みの自然な目ヂカラも簡単に演出できるので、デイリーメイクにもってこいですよ!
中指にAを取り、手の甲にワンバウンドさせて量を調整したら、上まぶた全体にワイパーのように左右に振りながら塗り広げます。次に塗るアイシャドウの滑りをよくし、くすみを払う効果が
細いチップにAを取り、下まぶたを内→外に2~3回さすり、ぷっくりとした若々しい印象の涙袋に仕上げます
細いチップにDを取り、チップの幅の太さで目の上の際と、下まぶたの目尻%をぐるりと囲むようにします。あとからぼかすので、「ちょっと濃いかな?」と思うくらい入れても大丈夫
③と同様の塗り方で、C、Bの順で薄いブラウンを重ねてぼかします。これでグラデーションの完成です
“ぐりぐり塗り”で、落ちにくく、縦ジワもカバー!
メイクの仕上げともいえるリップ。「でも、塗り方なんてあるの?」なんて思っていませんか?いえいえ、塗り方ひとつでイマドキ感がグンと出るんです!
リップは、質感がなめらかで発色のいいものを選びましょう。そしてスティックを直接押しつける「ぐりぐり塗り」を。最近のリップは透明感が高いうえ、最後に唇のフチを指でなぞって境目をあいまいにするので、多少はみ出るくらい大胆に塗ってもOK!しっかり塗り込むことで、気になる唇の縦ジワもカバーできますよ。
ブラシを使って塗ると、きっちりなりすぎてやや古い印象に。しかも、唇の表面をさすっているだけなので落ちやすいのですが、この塗り方だとイマドキ感もあり、長もちもします。
近年は、リップの質感と発色がますますよくなっています。プチプラでも優秀なものがたくさんあるので、シーズンごとに服を着替えるように、新しいリップをぜひ楽しんでみてくださいね!
口角をできるだけ横に伸ばすことで、大人になると増えてくる縦ジワをピンと伸ばして、リップをきちんと塗り込みやすい状態に整えます
リップを唇に当てたら、①で広げたシワを埋め込む気持ちで、ぐりぐり塗ります。最近のリップは透明感が高く、多少はみ出しても目立たないから大胆に塗ってOK
上下の唇を合わせるようにして「んーぱっ」と擦り合わせ、なじませます。さらに唇のフチを指でなぞり、ぼかします。リップのアウトラインをあいまいにすることで自然な仕上がりに
濃い色のリップはポンポン塗り! 色鮮やかな高発色リップは、リップを指の腹でとってポンポンと置く「ポンポン塗り」を。自然に色づき、派手になりすぎることもありません
時間がない日は、マルチアイテム使いがカギ!
朝寝坊して時間がない! そんなピンチをきり抜ける時短メイクをご紹介。今回は多機能のマルチアイテム使いがポイントです。
ベースメイクには、UVカット、下地、ファンデーションの役割を丸ごとカバーするBBクリームを使います。質感は、保湿力が高く、伸びのよいものを選びましょう。スポンジでムラなく伸ばすことで、シミやくすみが目立たない、美しいベースが完成しますよ。
土台が完成したら、あとはポイントメイクをプラスするのみ。リップにも使えるクリームチークで頬と唇に赤みをたしたら、クレヨンアイシャドウで目ヂカラをON! アイラインとアイシャドウを兼ねてしまいます。最後にパウダーアイブロウで眉を描けば完成です。
ポイントメイクはペンシルなどできっちりしたラインをとらず、あえてあいまいな感じに仕上げると、ラフでほどよい雰囲気に。朝寝坊した日はもちろん、休日のちょっとそこまで、というときにも使えますよ!
BBクリームを、おでこ、両頬に、ぐるぐると指で「なると置き」をしたら、スポンジを内から外に滑らせて。スポンジを使うことで素早く伸び広がり、ムラなく均一な仕上がりに
ベースメイクで使ったスポンジに、頬にも唇にも使えるマルチアイテムを取り、手の甲でワンバウンドさせてから頬にポンポンと丸く塗り広げます。唇は薬指に取り、滑らせるようにして塗って
ブラウン系のクレヨンアイシャドウを使い、まぶたの際に太めのアイラインを入れるイメージで色をのせます。下まぶたは目尻から/のところに色を入れて囲み目風メイクに
髪色に合わせて色を混ぜながらブラシにパウダーアイブロウを取り、眉下の皮膚を染めるようなイメージで色をのせます。眉尻などたりない部分は、アイブロウペンシルなどで描きたして
多機能アイテムを駆使して少ないプロセスで時短がかなう
働く大人&ワーママの朝はとにかく時間がありません。忙しい人には、最小限の時間でキレイになれるコスメとテクニックがマスト!肝心なのは、スキンケアもメイクも、1品で何役もの機能をもち合わせているアイテムをより効果的に使うこと。そして、途中で手を洗ったり、ブラシを使ったりする手間をはぶくことがポイントです。
メイクアップアーティスト
manaさん
自分のメイクで実践を重ね、時短をかなえるテクニックと最新の情報が豊富。プライベートでは、今月出産予定のプレママ。
「ふきとり化粧水」で洗顔・角質ケアをスキップ
ヘアバンドをして洗顔料を泡立てて…と洗顔って意外と時間がかかるもの。だったら簡単に汚れや角質をオフすることができるふきとり化粧水を使って、洗顔をササッと終わらせよう!
コットンに取ったふきとり化粧水や専用シートで、頬やおでこなど顔の広い面からやさしくなでるようにふきとる。ゴシゴシこすると肌をいためるので要注意。
あご先や小鼻のきわなど、角質がたまりやすい部分は二度ぶきを。シートやコットンを裏返して利用すれば再度きれいに使える。
「オールインワンジェル」を両手で肌にギュッと押しこむ
ファンデーションを塗る前の肌づくりは、化粧水、美容液、乳液、下地までの機能を兼ね備えたオールインワンジェルを効果的に使って。
肌にバランスよくゆきわたらせるために、各アイテムの適量を手に取り、おでこ、両頬、鼻、あごに5点置き。それから顔全体に広げて。
肌になじませてから、手のひらを使ってジェルを肌にググッと“押しこむ”。皮膚が薄く乾燥しやすい目もとや口もとも忘れずに。
ひと塗りするだけ、はたくだけ、のテクニックとアイテムがあれば、あっというまにメイク完了!
「UVケアするリキッドコンパクト」を顔全体に薄く広げる
リキッドのようにカバー力のあるファンデーションがコンパクトに。手が汚れないのも魅力的!
パフの3分の1程度にファンデーションをつけ、肌の上でポンポンとたたくように顔全体に広げる。そのあと、肌の上にパフをすべらせるようにしてファンデをフィットさせて。フェイスライン(えら部分)の裏側まで塗ると、顔と首の色の境が目立たなくなる。
【シミ】
シミの上にコンシーラーをポンポンと少しずつのせる。UVカット効果もあるので、外出時は重ね塗りしても◎。
【赤み】
頬や小鼻のきわに表れやすい赤み隠しにも、スティックコンシーラーを。直塗り後、パフで境目をなじませて。
トランシーノ 薬用ホワイトニングUVコンシーラー[医薬部外品] SPF50+・PA++++ 2.5g 2600円 / 第一三共ヘルスケア
「ポンポンチーク」で自然な血色感をプラス
チークブラシを使う手間がはぶける、パフつきで直塗り可能なポンポンチークが大活躍。サイズがコンパクトだから、持ち運びにも便利。
ニコッと笑ったときに高くなる頬骨部分にチークをオン。耳方向へやや上向きになるように軽くたたくようにのせて。
「チップ式パウダーブロウ」で自眉のすきまを埋める
イチから眉を描こうとするのではなく、自眉を生かして眉を形作ることが時短のコツ。そのためには、輪郭がはっきりと出るペンシルではなく、自然になじむパウダーが内蔵されたチップタイプがおすすめ。
眉の薄い部分をパウダーで埋めていく。広く塗りたいときはチップを押しあて、線を描くときはチップの先端を使って。
「グラデアイシャドウ」でひと塗りするだけ
アイシャドウがグラデーションでセットされたタイプなら、何度も重ね塗りをする必要はなし。ひと塗りするだけで、立体的で奥行きのある目もとが即完成!
Kのパレット上段のベースをまぶた全体にオン。次に中段のアイシャドウをブラシに取り、目頭側から目じり側まで一気に塗る。最後に下段の締め色を目のキワ全体に引く。
目じりから5mmくらいはみ出すようにラインを引く。正面から見たときに目立つこの部分にラインを入れるだけで、目力がグッと高まる。
筆タイプのブラウンアイライナー。目じりだけにラインを入れたとき、自然に仕上がる。DHC リキッドアイライナー BR02 1143円 / DHC
「カールマスカラ」でまつげの根元から押し上げる
まつげ内部からカーブを固定する成分配合で、カールが長もち。
カールキープタイプのマスカラを、根元を押し上げながら先端まで塗る。根元から塗ることでアイライン効果が出る。
「ティントリップ」を直塗りするだけ
乾燥しがちなティントリップは、色もちはもちろん、潤い成分が十分に配合されているものを選んで。唇が潤っていると、それだけで健康的な印象に見せてくれる。
きちんとした印象に仕上げるために、唇の形に合わせてリップを直塗り。細身タイプなら口角までしっかりと塗れる。
春先は花粉や乾燥で肌が不安定になりがち。マスクで過ごす日も多いからメイクも悩みますよね。今回はそんな日におすすめのメイクテクを紹介します。
まずベースメイクに使うのは、クッションファンデ。みずみずしく、保湿効果が高いのが特徴です。これを目の下の美肌ゾーンは厚めに、それ以外は薄く塗り広げて。さらに、マスクで隠れる=湿気が多く崩れやすい部分は、フェイスパウダーを押すようにのせて「地固め」。これでマスクの着脱でこすれても崩れないベースメイクの完成です。
そして、マスクから見える目元は、速乾性があって落ちにくいクレヨンアイシャドウで目の周りをぐるりと囲みましょう。アイラインなしでも目ヂカラアップができますよ。
ちなみに鼻をかんでメイクが取れてしまったら、再びクッシヨンファンデで直せばOK! リタッチが簡単なのもこのメイクのいいところです。
長井かおりさん
クッションファンデを美肌ゾーン中心に盛る
クッションファンデを、スポンジで軽くたたきながら顔全体に広げます。肌をいちばん美しく見せたいマスクからのぞく頬の上の「美肌ゾーン」は厚めに、それ以外は薄く塗って
フェイスパウダーで崩れないよう地固め
マスクでおおわれる部分は湿気で崩れやすいので、皮脂を吸着するようなフェイスパウダーをパフでギュッと押し込むようにして「地固め」を。上からパウダーチークを重ねても
クレヨンアイシャドウで囲み目メイク
クレヨンアイシャドウを、目頭~目尻~下まぶたの際るまでぐるりと囲むようにして入れたら、指でサッとなぞってなじませて。アイブロウやマスカラは普段どおりでOK
マキアージュ ドラマティックジェリーコンパクト 14g 全3色 \3000(資生堂)
皆さん忙しくてメイクの時間を満足に確保できませんよね? でも、“キレイなママ”でいたい…。そんな大人世代の切なる声を聞きつけた長井が、新展開で連載をお届けします。3ステップの10分メイクテクで、皆さんのキレイをかなえますよ! 年末年始にもぴったりの華やかメイクのつくり方です。
このメイクのカギとなるのが、ポイントメイク。アイシャドウもハイライトもリップも、キラキラしたラメ入りのものを選びましょう。ラメの効果で、まるで光のベールをかけたように顔が華やいで、一気にパーティ仕様に。マットな質感のものに比べて濃く色づかないので、大胆にササッとのせても大丈夫!
さらに、ハイライト効果で顔に立体感が生まれるのもいいところ。ラメの光が目元のくすみやシワも飛ばすから、年齢サインが目立たなくなるというメリットもありますよ。ぜひ気軽にトライしてみてくださいね!
アイシャドウで華やかさをプラス
ラメ入りのアイシャドウを薬指に取り、まぶたに置くようにたっぷりのせます。目尻側に少しはみ出るくらい広範囲にのせると華やか。そして目尻1/3にブラウン系のアイライナーを入れて
ハイライトを入れて立体感をアップ
ハイライトを中指に取り、頬骨の上からこめかみにかけてトントンと置くようにしてのせます。さらに、おでこ~眉間~鼻筋のTゾーンにも少しだけのせて、立体感を出します
グロスは中央にたっぷりと
ツヤのあるグロスを唇中央にたっぷりのせたら、上下の唇を内側に引き込むように「んーぱっ」としてなじませます。最後にオレンジ系のチークをふわっと入れたら完成!
寒い冬は血行不良から肌がくすみがち。くすむと元気がなさそうにも見え、老けて見られることも。長井流10分メイクで明るさを取り戻しましょう。
まずは血色アップのカギとなるピンクやラベンダー色の化粧下地。肌の土台となるので、きちんと色づくものを選びます。そこにチークをたし、さらに血色感を上げていきましょう。
肌を明るく見せたいので、チークは「丸」ではなく、大きな「逆三角形」に入れるのがポイント。スポンジを使い、「元々、血色がよい肌なのかな? 」と思うくらい、大胆に入れてOKです!
そして、目元にはオレンジのアイシャドウを。膨張色でもあるオレンジは、目元のくすみを払い、くぼんだまぶたをふっくら見せる効果絶大。表情も明るくなりますよ。とりわけ今の季節は黒やグレーなど暗い色の服を選びがち。それが肌をくすませて見せるので、この血色アップメイクをぜひ取り入れてみて。
ピンク系の下地を「なると置き」
下地は、両頬、おでこにグルグルとのせる「なると置き」を。指の腹で、内から外に向かって顔全体に薄く伸ばしたら、リキッドファンデやBBクリームを重ねてベースを完成させます
赤のチーク&リップで頬と唇に血色をプラス
頬を染めるイメージで、クリームチークをスポンジでトントンたたきながら逆三角形に広げます。境目はぼかすのがコツ。唇には指でポンポンと置くように塗ります
オレンジシャドウを「ワイパー塗り」
ワイパーのように中指を動かしながら、眉の下ギリギリまでまぶた全体にアイシャドウを入れ、下まぶたまでぐるりと囲みます。下まぶたに色を入れづらい場合はチップを使って
メイクアップ アーティスト
小田切ヒロさん
つくり込まない「透け感」がカギ!
シミや色ムラは、コンシーラーでしっかりカバーを…と思いがちですが、小田切ヒロさんによれば「隠しすぎず、透けて見えるくらいのすっぴん具合の方が、写真写りは自然」だとか。
「だからチークも、くすみ系のピンクを薄くのばして、シミをあえて透けさせるくらいでOK。そのチークをアイカラーとしても使えば、1品で今どきナチュラルメイクが完成です」
透け感のある、すっぴん風メイクは好感度もバッチリです!
目の下と小鼻横に線を描くようにコンシーラーを塗る
3色入りコンシーラーを使用します。中間色②を小鼻の脇に、③をヒゲ状に3本塗り、目の下のクマ部分に放射線状に斜めづけ。塗ったあとは、指で軽くたたいて、なじませます
シミにはあえて暗めのトーンでなじませて隠す
「シミは、少し暗めの色をなじませると、ちょうどいい隠れ具合に」と小田切さん。コンシーラーの①と③をブレンドし、暗めのトーンにしたものをシミ部分に塗り、指でぽんぽんなじませて
低いところに入れたハイライターで立体感を
指にハイライターをとり、目頭と鼻根、目尻に少しのせ、指で軽く押さえると、ツヤとナチュラルな立体感が。「ほんの少しでOK。すっぴんぽいのに、品よく仕上がります」
小鼻と耳を結んだ線上にチークを3点置き
くすみ系ピンクのチークを指にとったら、小鼻から耳下を結んだラインに3点置きし、内から外へ指でのばし、薄くなじませて。「指に余った分をまぶたにも塗れば、統一感のある1品メイクのでき上がり」
くすみ系リップと崩れない肌でヘルシーに
「公園などのカジュアルな外出なら、唇にこなれた色を取り入れるだけで好感度がグンとアップしますよ」と小田切さん。おすすめは、もともと少しくすんでいる大人の肌と抜群に相性がいい、「柿渋色」と呼ばれる、くすんだオレンジ系リップ。これひとつで健康的な表情に!
さらに、丁寧なファンデ塗りで、子どもと遊んでも崩れなベースメイクさえ仕込んでおけば長時間キレイ。ママ友との突然の撮影にも笑顔になれそう!
UV下地は、両手で押さえてなじませる
UVケアと保湿を兼ねた乳液を化粧下地として、1円玉大を顔全体にのばします。「手で温めてから丁寧に塗ると、保湿効果も」。メイクのりの大敵は乾燥だから、このひと手間で崩れにくく!
毛穴やテカリには部分用化粧下地を
毛穴の開きが気になる小鼻の脇やテカるTゾーンには、毛穴用ベースを塗っておくと、サラッと肌が長続き。「ブラシをスーッと引いて薄く塗るだけ。テカリ防止だけでなく、毛穴補整効果もあります」
ブラシでのスタンプ塗りで毛穴レスのなめらか肌に
「パウダーファンデーションは、毛先がまっすぐのブラシで押すようにスタンプ塗りすると、毛穴がキレイに埋まり、なめらかな肌に」。ファンデがつきすぎないので、厚塗り防止にも。
リップはくすみオレンジを直塗りでニュアンスを出す
「少しくすんだ、渋めの柿色オレンジなら今どきで健康的な“こなれ感”が出せますよ」。シアーなリップは直塗りを。角を使って唇の山をきちんととると、カジュアルさと大人っぽさが出ます
ツヤ肌とアイカラーでマイナス5歳の印象に
つい気合が入りがちな同窓会ですが、厚塗りは厳禁!
「若々しく見せるには、ハリのあるうるおいツヤ肌がポイント。ベースメイクはあえて控えめにし、エイジングサインが出やすい目元はメイクで深みを出すと、ほどよい抜け感で若い印象になりますよ」と小田切さん。
アイメイクを印象的に仕上げたら、唇は引き算でツヤをプラスする程度に。リップクリームでもOKなのだとか。ステキな記念写真が残せそうです。
ファンデをスタンプ塗りで広げていく
中指と薬指を使ったスタンプ塗りで、リキッドファンデを写真の点線内に広げます。「1プッシュ以上使うと厚塗りになり、シワが目立つことにもなるので注意」。シミは、「すっぴん風メイクの①と②の方法」でカバーを
シミをカバーしたらプレストパウダーで
肌の質感をプラス顔全体に、薄くプレストパウダーを広げます。ブラシを寝かせて、くるくると動かすのがキレイに薄塗りするコツ。「薄く塗ることでツヤ感がアップし、もちもグンとよくなります」
フェイスラインをすっきり
あごから耳横に向かって濃くなるよう、写真のようにシェーディング。スティックで塗ったあと指で外に向かってなじませて。「光と影のコントラストで小顔効果が。2kgはやせたように見えますよ!」
アイホールと目の下にアイカラーを塗る
薬指にバーム状のアイカラーをとり、アイホール全体と下まぶたの際に塗ります。「バームタイプは、時間がたってもしっとりしたままで同窓会に最適! 目元に立体感が出て、たるみもカバーします」
インサイドと長めのアイラインで印象的な目元に
インサイドのアイラインは「引くのではなく、アイライナーの筆先をスタンプ押しの要領でポンポンのせるとうまくできます」。目尻のラインは、1cm長めに描くと、正面から見てちょうどいい感じに
まつげはしっかり上げて黒マスカラを塗る
まつげは、ビューラーで斜め45°になるようピンと上げたあと、黒マスカラでとかし上げるように塗って。「瞳に照明のキラキラが入ると、写真写りがぐんとよくなるから、まつげはきちんと上げて」
夕方になると、目尻のあたりにヨレたアイラインやマスカラが溜まりお疲れ&老け顔になる私。売れっ子ヘアメイクの長井さんが解決策を教えてくれました。斬新アイデア満載です。
テクいらずで誰でも今っぽさが出せるオレンジEYE
夕方になっても疲れて見えず、好印象も与えられます。ブラウンシャドウを仕込み、マスカラとアイラインもブラウン系にすると、オレンジもなじみます。
長光かおりさん
オレンジ×ブラウン アイパレット
Aのブラウンを指にとり、まぶたの際からアイホールへ塗り広げる。濃くつくのが不安な人は、手の甲で薄めてからのせるとムラなく薄づきに!
ブラウンを塗り終えたら、目をあけたときの色の見え方を鏡で確認。アイホールがくぼんで見える位置まで塗れていればOK!
Bのオレンジを指にとり、手の甲で色を調節してからスタンプを押すようにブラウンに重ねる。好みで下まぶた全体にCを入れるとさらに彫り深に。
手の甲でAのブラウンの色を調節しながら指でまぶたにのせる。色の出方を鏡で確認しながら、二重さん以上にくぼみを意識して塗る。
ブラウン仕込みで腫れぼったさが解消!
ブラウンを下地にすることで彫り深なくぼみを演出するだけでなく、明るい色を重ねた際に起こりやすい腫れぼったさの解消にもなる!
二重さんと同様にBのオレンジをブラウンに重ね塗り。最後に下まぶた全体にCのハイライトを入れて明るくし、立体的な目もとをつくる。
オレンジを使う勇気がないなら下目じりに!
広範囲にオレンジを塗るのにちょっと抵抗がある、という人は、上まぶたはブラウン、下目じりにだけオレンジをのせてみて。
ブラウンマスカラ
■デジャヴュ ラッシュアップ E ダークブ ラウン \1,200 / イミュ
ブラシのつけ根を45度に折り曲げて
マスカラが塗りにくい場合、ブラシに角度がついていると根元から塗りやすくなる。力を加え過ぎたり、ねじったりするとブラシが折れてしまう可能性もあるので、軽くひと曲げする程度で。
ボトルの縁で余分な液をしごき取る
ブラシにたっぷり液がついたまま使うとダマになりやすい。ブラシの表面についている余分な液をボトルの縁でしごき取って。
ブラシの先端にたまった液をティッシュオフ
ブラシの構造によって先端に液がたまるものも。そのまま使うとこれもまたダマまつげの原因になるので、ティッシュでオフしよう。
ストレートタイプ
カーブタイプ
コームタイプ
立ち上がり過ぎのまつげは古い顔になりがち! 二重さんはビューラーなしでOKです。根元からとかすように塗って。下がりまつげの場合はビューラーでカールをつけても◎。
まつげのカールに沿って、上側からもマスカラをとかすように塗る。まつげを挟むように両面から塗ることでカールキープ力がUP! 下がりまつげの場合はやらないで。
下まつげはまばらだったり細かったりするので、マスカラを塗って存在感を出すことで、目ヂカラUPにつながる。ブラシを縦にして、とかすように塗って。
まぶたの構造上、まつげが上がりにくいのでビューラーでカールUP。まつげの根元にビューラーを挟み、2~3段階に分けて徐々に上までずらし、毛先までカールをつける。
しっかり液をしごいたブラシでまつげの根元から毛先へ押し上げるように塗って。奥二重・一重さんは、上側からも塗ってしまうと、まつげが下がりやすくなるので不要。
奥二重・一重さんが特に意識すべきは下まつげ。下まつげもとかすようにマスカラを塗って。下まつげにもマスカラを塗ることで目の縦幅が広くなり、パッチリ&デカ目が狙えます!
ブラウンアイライナー
目頭側にラインを入れても効果はほぼないので、黒目外側から目じりにラインを入れる。まつげの際を往復するように引いて。
目をあけて、目じりから1~2mm長めにラインを描き足す。まぶたを軽く引っ張りながらラインを描くと引きやすい。
ラインをぼやっとさせるのがイマドキのメイク。なので、黒目の外側からラインの終わりまで、綿棒で軽くこすってラインをぼかして。
シャドウとマスカラだけだと引き締め感が弱いのでラインはマスト。上まぶたの目じり側から4分の1にジェルライナーでラインを引いて。
目を開いたときに、まつげのように見えるラインが正解。バランスを見ながら目じりにラインを足して調整を。仕上げに軽く綿棒でぼかす。
アイシャドウで平面的なまぶたに立体感が生まれ、マスカラで目の縦幅が、アイラインで目の横幅が拡張。無理のない洗練されたデカ目に変身!
A.目の際にパウダーをのせて!
乳液やファンデなどのベタつきが残っているとにじみの原因に。フェイスパウダーを目の際ギリギリまでのせてサラリとさせて
A.落ちるのを前提にメイクを!
肌質的にメイクが落ちやすい人も。下まぶたの目じりに上まぶたと同じ色のシャドウを塗ればOK。こすれて落ちてもキレイなクレヨンタイプが◎
A.ファンデをしっかりならそう!
まぶたにファンデや脂分がたまっているとアイシャドウがムラづきに。指でファンデをならし、お粉を重ねてサラリとなめらかに
A.オレンジ+ブラウンが無敵!
日本人の肌の色になじみ、健康的に見えます。さらにトレンド色なので古い顔にならない
\ブラウンのパレットを持っているなら、単色オレンジをプラスすればOK!/
A.乾く前に指でならして!
今どきのマスカラは速乾なので、ダマになったと思ったらすかさず指でダマをならして
A.ラメなら簡単アレンジ可!
繊細な輝きのラメを上まぶたの中央にのせるだけで華やかさが増します
A.肌色補整の下地で解消を!
ベース作りの際、肌色補整のメイク下地を目まわりにも塗って。ラベンダー色なら透明感、ピンク色なら明るさと血色感をプラス
A.マスカラ下地を使って!
マスカラ下地にはカールを固定する効果があります。透明タイプのものを使えば、重ねるマスカラに塗り漏れがあっても目立ちません
メイクをがんばればがんばるほど、老けて見えてしまうのはなぜ!? そう感じたら、今すぐ「メイク習慣」の見直しを!
女らしさと旬度が一気にアップする神崎 恵さん流のベースメイク術で、うるおいあふれるツヤ美肌を目指しましょう。
教えてくれたのは…
神崎 恵さん
パウダーファンデは粉っぽい…というのは、ひと昔前のお話。ファンデの進化は著しく、肌なじみはしっとりと心地よく、みがいたようなツヤまで出せるんです。
それはまさに、丁寧な暮らしぶりを想像させる上品な肌。ただし、粉ものは塗り固めるとツヤ感を失うので、スポンジを滑らせてふわっと肌にのせましょう
〈1〉スポンジは力を入れず
スルッと滑らせてスポンジの1/3面にファンデを取ります。顔の中心から外側に向けてスポンジを軽く滑らせ、右頬からあごにかけてファンデを塗ります。ファンデが残ったスポンジで同様にして左頬も塗って
〈2〉細かい部分は、角でしっかりなじませる
再度スポンジにファンデを取り、あご、額、鼻筋に塗っていきます。目の周りや小鼻、ほうれい線などの細かい部分は、ファンデが残ったスポンジを半分に折り、角でなじませて
〈3〉フェイスラインからう首にかけてなじませる
フェイスラインから首までファンデをなじませていきます。顔の中心から外側に向けて徐々にファンデーションが薄くなっていくので、自然なグラデーションが生まれ、立体感のある顔立ちに
〈4〉ハンドプレスで密着度&ツヤ感アップ
気温が高くて化粧崩れが気になる日は、手のひらで顔を包み込むようにハンドプレスしてファンデーションの密着度を高めましょう。ツヤ感をアップさせたいときも、ハンドプレスは有効です
\ おすすめアイテム /
b 粉感ゼロの仕上がりで肌そのものを美しく見せる。シルキー フィット SPF32・PA+++ 全9色 ¥5500(カバーマーク)※ともにケース、スポンジつき
化粧崩れ防止には、下地はマスト! 「保湿力」と「発光感」があるものを選びましょう
パールひと粒大が適量
パールひと粒大の下地を手に取ります。両手のひらを合わせて下地を指先までのばしたら、顔の中心から外側に向けてのばしましょう
細かい部分は指先で
目の周りや小鼻、口元などの細かい部分は、手のひらや指先に残った下地でカバー。中指でトントンと押さえるようになじませます
デコルテまでのばす
手のひらに残った下地をフェイスラインからデコルテまでのばしたら、最後に手のひらで顔を包み込み、ハンドプレスを
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d ジルスチュアート イルミネイティング セラムプライマー 01 SPF20・PA++ 30ml ¥3200(ジルスチュアートビューティ)
みずみずしいツヤ肌は、リキッドファンデの得意技。肌の息づかいを感じさせるような、ぬくもり感あふれる質感が、ナチュラルな女性らしさを引き立てます。
選ぶ際には、ツヤ肌仕上げのものを。サラッとしたものよりもとろみのあるテクスチャーの方が、保湿力とカバー力が◎。手の甲にのばしてチェックしてみて
〈1〉パール半粒分のファンデを5点置き
パール半粒分のファンデーションを手に取り、指でクルクルとなじませて体温でやわらかくのばします。中指と薬指にファンデーションを取り、額、鼻、両頬、あごの5か所に置きましょう
〈2〉ファンデはたたいて。くっつけるイメージで
両頬、額、鼻、あごの順に、ファンデーションをのばしていきます。顔の中心から外側に向かって中指でスーッとのばしたら、指でトントンと軽くたたいて密着させましょう
〈3〉細かい部分を仕上げたら顔を包み込むように
ハンドプレス目の周りや小鼻、口元などの細かい部分は、指の腹を使って押さえるようになじませます。さらに手に残ったファンデーションをフェイスラインから首に向けてのばし、ハンドプレスで密着させて
〈4〉パウダーはテカリの気になるところだけ
大きめのブラシにフェイスパウダーを含ませたら、手の甲で2回ほどブラシを払い、余分なパウダーを落としましょう。眉の上、眉間、鼻の横、ほうれい線にパウダーをサッとつけて、テカリを防止
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f カバーカと素肌感を両立。RMK クリーミィファンデーション EX SPF21・PA++(104のみSPF21・PA+++)30g 全7色 ¥5500(RMKDivision)
g つけた途端、肌になじみ、光を発するような肌へ。フェイスパウダー 00 20g ¥5000〈パフつき〉(コスメデコルテ)
塗るだけで鼻を高く見せたり、透明感がアップ! パウダーの前に塗って
鼻筋はできるだけ細く
鼻筋に細くハイライトを入れると鼻がスッと高く見せられます。ハイライトは肌になじませたときに、透明感とツヤ感の出るものが◎
透明感アップは目の下
目頭から目の下にかけてハイライトを入れると、目がウルッとして見えて肌の透明感がアップ。あごに入れれば、小顔効果もアリ
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レディースMe 編集部
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