
〈コツ〉繊維の奥の汚れを取り、油分を与え、スチームで整える。
デリケート素材のカシミアは、優しく丁寧に手洗いを。“5回推し洗いして、持ち上げる”のが基本の動作です。仕上げはスチームアイロンでふんわりと。新品のような風合いに感動。

洗濯王子の愛称で親しまれるクリーニングのプロ、中村祐一さん。

自己流で洗ったカシミアのセーター。光沢と柔らかさが失われたような気がして…。

1.洋服ブラシで毛並みに沿ってブラッシングをする(ほこりを払い、毛玉を防止するため)。

2.軽く畳んで、洗濯液(30℃のお湯に、おしゃれ着用液体洗剤を入れる)に浸す。

3.優しく5回押し洗いする。

4.繊維に洗濯液を通すように両手で持ち上げる(3、4を基本の1セットとし、5セット繰り返す)。

5.すすぎ。30℃のお湯をためて3、4を5セット行う。さらにお湯を替えて5セット行う。

6.30℃のお湯に柔軟剤を入れる(この時、羊オイルを1コイン大加えると、よりつややかさが増す)。

7.3、4を5セット行う。

8.軽く絞る。

9.洗濯機にニットを広げて入れ、30秒ほど軽く脱水。

10.平干しして乾燥。リブや身幅の縮みを伸ばし、衿ぐりの形などを整える。

11.袖からかける。リブや袖幅の縮みを伸ばし、アイロンを軽く浮かせてスチーム。

12.次は前身頃。裾のリブの縮みを伸ばす。

13.アイロンを浮かしてスチームをかける。

14.手で軽く押さえ、毛並みを整える。

15.続けて衿ぐり、身頃の順にかける(共に12、13、14の作業に準ずる)。

16.裏返した後、縮みやシワなど気になる部分があればアイロンを浮かせてスチーム。

17.各パーツとも、スチームをかけたら手で毛並みを整える。

18.仕上げに、毛並みに沿ってブラッシング。

19.完成。

レディースMe 編集部
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著書に『洗濯王子に教わる』、『幸せを呼ぶスマート洗濯』など多数。