全国友の会生活研究グループ
渡辺真理子さん
■洗い方
■すすぐ
■脱水
■干す
「ドライマーク表示でも手洗いや洗濯機洗いの表示があれば、洗えます。汗などの水溶性の汚れは、ドライクリーニングより手洗いのほうがきれいに落ちます」
「洗剤の量は水量によって決まるので、パッケージに表示されている適量を守って使用してくださいね。洗剤の入れすぎは、すすぎに時間がかかり水道代もムダです」
「デリケートな素材は、生地を傷めるのでゴシゴシこするのは厳禁。特にウールは、水に濡れた状態で摩擦をかけると毛羽立ってしまうので注意して」
「ウールやカシミアを洗う際は、お湯の温度は30℃。これ以上だと縮みの原因に。手を入れたときに、かなりぬるく感じるくらい。温度調整が難しい場合は水を使います」
毛玉は手でつまんで取る
「はさみや毛玉カッターで取ると生地が薄くなってしまうので手でつまんで取るのがオススメです」毛玉があるニットは、一気に疲れた印象に。忘れずにケアしよう。
シミがある場合は、おしゃれ着用洗剤の原液をつけたブラシでたたく
おしゃれ着用洗剤をつける前に、ブラシに水をつけ、シミ部分の生地をぬらしておく。「ファンデーションや汗ジミにはおしゃれ着用洗剤、食べ物のシミには食器用洗剤を使うときれいに取れます。シミはつけたらすぐに対処するのが大切。放置しておくと、繊維の奥まで汚れが染み込み、取れにくくなってしまいます」
汚れがつきやすいそで口を上にしてたたむ
「ニットを縦半分にたたみ、左右のそでが上にくるよう折り曲げ、さ。らに半分にたたみます。ストールやマフラーは、ジャバラ状にたたみます」ブラウスやカットソー、レースなど、薄手素材はたたむ必要はなし。
おしゃれ着用洗剤を水に適量溶かす
今回は直径約40cmのタライに、お湯4リットルと、おしゃれ着用洗剤10cc(小さじ2杯分)を投入。タライを持っていない人は洗面台を使ってもOK。
「水の量は、ニットを押し洗いしたときに手首まで水につかるくらい。水も洗剤も、一度計量しておくと適量がわかり、洗剤の使いすぎも防げます」
両手を使って押し洗い。手の向きを変えてまんべんなく。
指を開き、両手でゆっくり20回押し洗い。洗っている間、たたんだ状態をキープ。「20回押したら、ニットを180°回転してさらに20回。ニットをそっとめくり内側の面も押す。ブラウスやレースなど薄手素材は、泳がせるようにゆらゆら洗いに」
そで口は2枚重ねて両手で握る⇔ゆるめる
「汚れがつきやすいそで口は優しく握り洗いする(上下を変えて各5~6回)。洗い終わったら、ニットをさらに半分に折り、上下から押すようにして水気を切ります。タライを洗い、すすぎ用の水を準備しておきます」すすぎの水も30℃。
たっぷりの水ですすぐ
「たっぷりの水で、ニットを優しく押し、洗剤をすすぎます。内側も忘れずに。おしゃれ着用洗剤の場合、すすぎは1回でも十分です。すすぎが終わるまで、ニットはたたんだままの状態です」洗いからすすぎまで、3分間で済ませるのが理想。
洗濯機で1分間脱水
すすぎ終わったら、ニットを洗濯機の底に広げるようにして置き、1分脱水。「長い時間脱水すると縮みやシワ、生地を傷める原因になるので気をつけましょう。脱水後は洗濯機に放置せず、すぐに干すことが大切です!」
形を整えながらバスタオルの上に平干しする
平らな場所にバスタオルを敷きニットを置く。「ニットの内側に手を入れ、軽く振るようにしてシワを伸ばします。編み目のゆがみもまっすぐに整えたら、仕上げに手のひらをアイロンのように押し当て、シワをきれいに伸ばします。2~3枚ニットを洗ったときは、タオル→ニット→タオル…とミルフィーユ状に重ねても大丈夫ですよ」
このひと手間で、アイロンなしでもきれいな仕上がりに。カットソーやブラウスは、すぐにハンガーにかけて陰干しする。
ほぼ乾いたらハンガーにかけて完全に乾かす
「ニットがほぼ乾いたら、ハンガーにかけ陰干しで完全に乾かします。ニットを干すハンガーは、フェースタオルを巻き付け、端を輪ゴムで固定してあります。1~2本つくっておくと、繰り返し使えて便利ですよ。せっかくきれいに平干ししたニットも、ハンガーの跡がついたら台無しです」
襟、前立て、脇線などのポイントを整えてから、日陰で平干しするのが型崩れを防ぐコツ。平干し用のネットやラックない場合、スペースがなければお風呂場などでもOK。
1.標準コースでOKのニットもあるため、洗濯表示で洗い方をチェックする。
2.首元やそで口に目立つ汚れがあれば、洗濯機に入れる前に洗剤の原液をつけ、30℃ほどのお湯でやさしくすすいでおく。
3.汚れやすい部分を外側にし、たたんでネットへ入れる。たたんだ状態より少し大きいくらいのネットを使って。
4.洗濯機に入れてコース洗濯し、中性洗剤を入れて洗う。お湯を足して洗濯表示に書いてある上限の水温で洗うと、洗浄力が上がり皮脂汚れなどもスッキリ落ちやすくなる。
型崩れ防止のためにネットを使うときには、ネットの大きさぴったりにたたんで入れるのがコツ。
ネットと服の間にすき間が多いと、洗っている間によれて型崩れする原因になります
【洗濯前】
綿ニットを長方形のネットにすき間ができないよう、ぴったりにたたんで入れ、洗濯機のドライコースへ
【洗濯後】
ドライコースの洗いから脱水まで終わった状態。多少左に寄っているものの、入れたときとほぼ変わらない状態
【洗濯前】
上写真と同じ綿ニットを、ネットのサイズを考えずに小さくたたんで入れ、洗濯機のドライコースへ
【洗濯後】
ドライコースの洗いから脱水まで終わった状態。洗濯前よりさらに小さく折り目がつき、シワやよれが目立つ
ニットが着られなくなる最大の原因は「毛玉」、そしてシワやヨレ。実は、着用後のちょっとしたお手入れを心がければ解消されるんです。
毛玉はニットの毛同士が絡まるのではなく、浮遊するゴミと毛が絡まってできるもの。なので、こまめにブラッシングをして毛並みを揃えることでゴミと絡みづらくなるというわけです。
長時間の着用は型崩れや毛玉の原因になるため、1日着たら休ませるのが理想。特に繊細なカシミアやウールのニットは、このルーティーンをおすすめします。吊るすと型崩れするので畳んで休息させましょう。
シワができやすいウールやコットンのニットは、あて布をしてスチームアイロンを丁寧にあててください。リネンのものは霧吹き後、高温アイロンをかけてもきれいにシワを伸ばせますよ。
ニットのシーズンが終わり、衣替えをする時もお手入れの重要なタイミング。
まっさらな良い状態で保管して、来年の秋冬に備えましょう。
収納は防虫剤が必須です
カシミアなどの天然素材をはじめ、クオリティが高い素材を使用しているがゆえ、虫食いが起きやすいのも事実。しっかりと防虫剤を入れて保管を。無臭のものがおすすめです。
汚れ具合によるけど1週間を目安に!
目立つ汚れがついていない場合は毎回洗わなくても、ブラッシング(外側からつく汚れを払う&毛並みを整える)とスチーミング(シワやニオイを解消する)で基本はOK。
ただ、皮脂や血液などのタンパク汚れは3日ほどで落ちにくくなるので、着てからの経過日数が重要。1週間程度を目安に洗濯すれば、あまり汚れが蓄積せず、強く洗わなくてもいい状態をキープできます。
スチームアイロンでシワもニオイもとれます
スチームアイロンの蒸気でシワもニオイも解消できます。ニットから2mmほど浮かしてアイロンをあて、毛が整ってふっくらしてきたら、手でやさしく整えるだけでOK。
気になるシワはスチーム後、様子を見ながら軽く引っぱるとキレイになります。スチームの水分がニオイをキャッチして蒸発させる、一石二鳥の技です。
T字のカミソリが使えます!
専用の機械を買わなくても、ムダ毛のお手入れ用のT字カミソリでOK。肌に当てて毛を剃るようにニットに当て、切れないように使えばキレイに取れます。
のびないようにたたみましょう!
乾いている状態で、引っぱってみて、のびる素材はたたんでしまうのがベスト。ウールやカシミヤなどのニットは、虫に食われやすいので、防虫剤を使ってください。
手に入りやすいエマールかプロウォッシュ!
定番中の定番、おしゃれ着用洗剤「エマール」か、プロ仕様のおしやれ着用洗剤「プロウオッシュ」もおすすめ。どちらも、手洗いでも洗濯機でも使えます。
「通常クリーニングに出さなければならないニットもこれを使い始めてから自宅で手軽に洗えるようになりました」
(ロンハーマンPR・阿部真澄美さん)
「防虫効果があるといわれるシダーの香りが好きで、シーズン終わりの洗濯にも活躍します」
(Revolution PR・和田かおりさん)
「ウールマーク社認定のウール、デリケート繊維用の洗剤です。柑橘系シトロネラのさわやかな香りと使用感がよく愛用中」
(TOMORROWLAND PR・手塚貴美子さん)
「液性が中性で、使用後、かたくしぼったタオルなどでたたくと液剤はとり除けるため、ウールやシルクの水洗いできない衣類も安心」
(スタイリスト・岩田慎子さん)
「香りでごまかさず、においの原因菌そのものを分解・除去してくれます。液自体が無臭なので、スプレーによる混合臭もありません」
(「ニットキュア」代表・植木睦子さん)
「衣類にやさしく、穴を開けてしまうことがなく使いやすい。調節機能のCAREモード搭載により、デリケートな服に最適」
(ブログ「洗濯ラボノート」運営者・ハナさん)
レディースMe 編集部
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