いま履いている靴だと足が疲れる、つま先が痛くなる! という声が聞こえました。その原因は意外にも、靴のサイズ間違いにあると足のプロが指摘。靴選びの新常識を教えてもらいました。
西村泰紀さん・靴のコンサルタント
大事なのは「自分のサイズを知る」こと
足長だけでなく、足囲も測りましょう。今回指南する足サイズの正しい測り方を挑戦してみて下さい。
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今、履いている靴が自分の足に合うかどうか、簡単に見極められます。次に買う靴選びのヒントにも!
靴を買う際は、試し履きしたときに下の4項目をチェックしましょう。手持ちの靴も確認して、足に合っているか判別。
サイズ違いを探すか、難しければ中敷きで調整する。手持ちの靴でほとんど履いていないなら、思い切って手放す手も。
最後に足のサイズを測ったのはいつ? 今の自分の足を知ることからスタート!
足のサイズは、足長と足囲(ワイズ、ウィズともいう)の2カ所を測る。足囲とは聞き慣れない人も多いかもしませんが、足の親指のつけ根と小指のつけ根とを結んだ外周のこと。
靴によっては、E、EEといったサイズ表記で示され、細い順にAからFまである。先ほどの「チェック1」で見た4つのポイントで1つでもチェックが入った靴は、足囲が広すぎる可能性があります。
(左)足長は、床にA4判の紙を敷き、その上に立って測る。かかとは壁や家具につけ、つま先の最も長い部分にペンで印をつけ、定規で長さを測ります。
(右)足囲は、立った状態で上のイラストのように親指のつけ根と小指のつけ根とを結んだ外周を、メジャーや紐などを巻いて測ります。
足囲は、立った状態と座った状態とでは、サイズが変化する。椅子に座り、体重をかけない状態でつま先を浮かせて測ろりましょう。サイズは、下記に記入を。
上はJIS(日本工業規格)が設定する、女性の靴のサイズ表。①測った足長をチェック。②次に体重をかけたとき、かけなかったときの足囲のサイズを確認。その範囲が、あなたに合う足囲の目安(③)
また、足囲の細い靴は、慣れないと窮屈に感じる場合もあるが、しばらく履けば必ず慣れてくる上に、足が安定するため、疲れにくくなるメリットを感じるはず。
合わない靴でお悩みの読者が正しい足サイズを測定!
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靴のコンサルタント西村泰紀さんにチェックしてもらうと、いつも買っていた靴のサイズが正しくなかったことが判明!
足の脇、甲の部分に指が入り、この靴は森田さんの足に「ブカブカ」。足が靴の中で前にすべり、足のトラブルの原因となっているかも。
西村さんが計測した森田さんの足は、足長23.5cm、足囲C。普段買っていた靴サイズと全く違う結果に、驚きを隠せない。「私は○cmという思い込みが、間違った靴選びにつながっていたのでしょう」(西村さん)。
西村さんが提案した、ピッタリサイズのパンプスを試す。歩いてみると「ええ?!フラット靴よりも歩きやすい」と驚きの森田さん。ヒールの高さが5.5cmあることを知ると、さらに驚き「2cmくらいのヒール感覚です!」。背筋がピンと伸びて、速歩きも楽々と。
ブカブカだったざんねん靴は、2.5mm厚のインソールを入れて、調整をしてくれた。「これで、靴の中で足が滑りにくくなり、歩きやすく、疲れにくくなるはずです」(西村さん)。
足に合わない靴はインソールで足囲を調整できます。インソールは、足指の下にではなく、足指のつけ根より手前に入れます」(西村さん)。
足にフィットしやすいのは、紐やストラップで足をしっかりホールドしてくれる靴。「紐は履くたびに結び直して、フィット感を高めて履きたい。スニーカーも同様です」(西村さん)。
足先の痛みを避けるなら、自分の足指タイプに合った先端形状の靴を選ぶのも手。足の形状は下の3種類に大別できます。流行のポインテッドトゥを履く場合は、靴の中で足が前すべりしないように、自分の足囲に合った靴を選ぶのがポイント。
「歩くと疲れる…」、その原因は足裏のコリかもしれません。自分に合った靴を選んだ後も、しっかり足をほぐしてケアしてあげましょう。
土踏まずの下にゴルフボールやラップの芯などを置き、適度に体重をかける。その状態を3分間キープ。これだけで、足裏の筋肉のコリがほぐれる。
足指の爪の生え際をつまんで刺激する。1本1本丁寧に、左右同様に行う。
足裏側から、足指のつけ根から指先に向かって1本1本押す。左右同様に行う。
指と指の間を両手でつまんで広げて動かす。親指から小指まで、左右同様に行う。
足の裏側から足指の間に手指を入れて握り締め、足首を回す。左右同様に行う。
柔らかい歯ブラシなどでしっかり洗う。におい対策にも
石けんで足全体を洗ってから、足指に泡をのせて、ブラシで優しく洗う。爪と皮膚の間、指の間も同様に。
足用のブラシ。ヘッドが大きめで、毛が柔らかい。足指をしっかり洗えます。
しっかり拭き取ることで乾燥を防ぐ
足を洗った後やお風呂上がりは、足の水分をよく拭き取ることが大切。「水分が残っていると、蒸発するときに皮膚表面を冷やし、皮脂膜が作られにくくなり、乾燥の原因に」。
尿素の入ったクリームを塗る
皮膚がまだしっとりしているうちに、かかと、足指、足裏などに保湿クリームを塗る。「尿素入りクリームがおすすめ」(下参照)。
爪の周りは指先から付け根に向かって塗る。靴の圧迫が続くと、爪が厚くなり、巻き爪など変形のもとに。保湿で柔らかくし、予防を。
足指は心臓から遠く離れた場所。血液循環が悪くなると、乾燥の原因にも。血流アップのためにも、1本ずつ円を描くようにクリームを塗り込んで。
レディースMe 編集部
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