「とりあえず落とせばいい」という考え方はもう卒業すべき。なぜなら、美肌になれるか否かの運命は“洗い方”が握るのだから!
水井真理子さん
トータルビューティーアドバイザー。わかりやすく丁寧な美容方で幅広い層から人気を集める。美容企画の監修や講習会など多方面で活躍。
メイクの濃さや肌状態に合わせて使い分けよう
ほとんどの女性が思い込んでいる「クレンジングは1本でいい」というルールですが、そんな決まりはありません。
「しっかりメイク用に洗浄力が高いもの、ナチュラルメイクや肌がカサつく時用にマイルドなもの、というふうに2本持つのがおすすめ。こうすると落とし残しや洗いすぎを防ぐことができ、肌に余計な負担がかかることがありません」
B.和漢植物の潤いで明るい肌に洗い上げます。雪肌精 MYV トリートメント クレンジングクリーム 130g \5,000(コーセー)
C.古木オリーブから採れあるオイルと植物エキスがベース。ポール&ジョー クレンジングジェル 160g \3,500(ポール&ジョーボーテ)
D.オーバードライ肌や敏感肌にも使えます。DHC クレンジング ミルク200mL \1,800(DHC)
E.保湿成分が豊富でしっとり潤う。クレンジングジェル 150g \1,334(オルビス)
F.コットンに含ませて拭き取るタイプ。カネボウ クリアクレンジング トナー180mL \3,000(カネボウ インターナショナル Div.)
洗うときはTゾーンから!
クレンジング剤や洗顔料を最初につけた部分は、当然洗浄剤に長く触れることになります。なので、乾燥しやすい?から始めるのは危険!
「皮脂量がもっとも多いTゾーンから洗いましょう。その後、顎を洗い、顎からこめかみに向かうように頬を洗います。最後に額の中心から外側へと洗うのが正しい順序です」
洗顔料は手のひらで泡立て、硬めのクレンジング剤は手の温度で軽くゆるめてから肌にのせるとさらに負担がかかりません。
洗いすぎは、あらゆるトラブルのもと!
よかれと思ってやっていることが肌を傷つけている場合もあります。普段の洗顔をもう一度思い返してみて。
「洗いすぎると肌に必要な油分まで奪い、潤いを保てなくなります。するとバリア機能が低下して、少しの刺激で炎症を起こしたり、くすみやシミ、シワなどのエイジングまで招いてしまうのです」。ダメだとわかっていても改善できない人もいるのでは? 未来の肌のために、今こそ意識改革を!
「まずはダブル洗顔をやめてクレンジングのみにしましょう。もともとダブル洗顔をしていない人は、朝の洗顔を湯洗いのみに。それでもまだ乾燥するなら、肌あたりが優しいクリームクレンジングやミルククレンジングにするなど、一つ一つ原因を消すのが解決の近道」
B.フルーツ酸AHAの働きで古い角質も毛穴汚れもするんとオフ。モイスト クレンジングクリーム 125g \4,300(クラージュ)
角栓や黒ずみなどには、分解力のある酵素系洗顔料が効果的。「酵素洗顔をするペースは、週1回が目安。普段ダブル洗顔していない人なら全顔を洗ってもいいけれど、ダブル洗顔派や乾燥肌の人は、汚れが目立ちやすいTゾーンだけのケアでも十分です」
B.ピュアビタミンCと酵素をダブル配合。オバジC 酵素洗顔パウダー 0.4g×30個入 \1,800(ロート製薬)
「美白化粧品は洗顔から同じラインで揃えるのもひとつの手段。洗顔料、化粧水とステップを踏むごとに有効成分が効きやすい状態に調整してくれます。また、透明感を出すため、顔のアウトラインからしっかりと洗顔料で洗うことが大切です」
B.メラニン形成に対抗する有効成分を配合。ブラン ディヴァン フォーム 125mL \5,200(パルファム ジバンシイ)
「ゴマージュは必要ない」なんて思っていませんか?「35歳を過ぎるとターンオーバーが遅くなるので週1回のゴマージュ洗顔で肌の生まれ変わりをサポートしましょう。化粧品の浸透力がグッと上がります。肌が敏感な日焼け直後や生理前は避けて」
B.濡れた手や顔にも使える。江原道 ソフト ゴマージュ ジェル75g \3,500(KohGenDo)
もちろん「メイク落としはクレンジングで」「洗顔料はしっかり泡立てて」といった丁寧なケアを習慣にすべきですが、それができない日のための時短ケアも準備しておけば、鬼に金棒。
浴室に入った後で「洗顔料は洗面台に置いたままだった!」ということも。顔も洗える優しいソープなら、そんな時の救世主になります。
B.100%天然植物原料。しっとすべすべの肌に。花王ホワイト ホワイトフローラルの香り 130gオープン価格(花王)
C.子どもにも使いやすい無香料。ドクターブロナー マジック ソープ ベビーマイルド 236mL \1,100(サハラ・インターナショナルグループ)
メイクをしたまま寝ると酸化した汚れで肌にダメージが。それだけは避けたい! 「両手にシートを一枚ずつ持ち、顔の左右を同時に拭き取るとよりキレイに落とせます」
B.超極細繊維のふわっと柔らかい肌触り。クレンジングシート 46枚入 \600(ドクターシーラボ)
C.ローズ水などを含んだ厚みのある大判クロス。エレガンス クレンジング クロス 40枚入 \3,800(エレガンス コスメティックス)
プッシュするだけでモコモコ泡ができる洗顔料。「洗顔料が泡立つ前に肌につけてしまうせっかちな人にもおすすめです」
B.炭酸入りで血行がアップ。RMK モイストフォーミングソープ 160g \3,000(RMK Division)
C.心地よい濃密弾力泡。イモーテル インテンスクレンジングフォーム 150mL \4,000(ロクシタンジャポン)
「“洗顔料で落とせる”と表記された日焼け止めはSPF値を問わず、洗顔料だけですっきり落ちます」。メイクも落とせる洗顔料ならより心強い。
B.肌本来の働きを整え、汚れも落とすトリートメント洗顔料。MDNA SKIN ザ フェイスウォッシュ 120mL \4,500(MTG)
C.クリーミィな泡立ちで汗や水に強いファンデテーションなども一度に洗浄。ビオレ メイクも落とせる洗顔料 つるすべ美肌 210g \570(花王)
レディースMe 編集部
「雑誌掲載歴・専門家の高評価・話題性の高さ」のある、確かなブランドだけを掲載しています。
ランキングは、当サイト内で実施したアンケートを集計し再掲載したものです。
【公式】ピンタレスト | X | フェイスブック | インスタ
洗顔スタイルがいったん習慣化すると新しいやり方に目を向けにくいうえ、多くの女性が落とすケアよりも与えるものに意識が向きがち。けれど、「30代以上は落とすことも重視すべき」と水井真理子さん。
「大人肌への過渡期である30代以上は、皮脂量が徐々に減り始めるので洗いすぎは乾燥肌やゆらぎ肌を招きます。“朝は洗顔料で洗い、夜はクレンジング〟が基本ですが、それも肌状態によって足し算や引き算が必要。例えば、生理前や季節などでベタつく時はクレンジング後にダブル洗顔をする、肌が乾燥するなら朝は湯洗いだけにする、というように。
忙しい世代で洗顔やクレンジングを手早く済ませたい気持ちもわかりますが、洗う前に肌を観察してどう洗うのがいいかを考え、優しく丁寧に洗ってあげると日中に乾燥やくすみ、シワなどで悩むことがなくなるはずです。落とすケアが丁寧な女性の肌は、いくつになってもキメ細かく美しいものです。この先の肌がどうなるかは、今の洗い方次第といっても過言ではありません」