シミや色むら、小じわやたるみによる影は、年齢を重ねた肌には避けられない現象。
そんな肌をきれいに整えてくれるのが、進化したファンデーションやコンシーラーなどです。
おすすめの製品と使いこなし方を、ヘアメイクアップアーティストのレイナさんに教えてもらいました。
ヘア&メイクアップアーティスト・レイナさん
肌になじんで一体化し、さり気なく自然に肌を美しく見せるリキッドファンデーション。
また、栄養クリームのような贅沢なこくとスキンケア効果で、肌悩みをカバーするクリームファンデーション。どちらも日常使いからフォーマルシーンまで幅広く活躍することまちがいなし。塗り方のこつさえ覚えれば、洗練された肌づくりにはこれ以上ない味方になります。
美容液のような有用成分をたっぷり配合したリキッドファンデーション。なめらかで若々しい肌へ。
■プレステージ ル ネクタードゥ タン(SPF20・PA++30ml 13,000円ブラシ付き)パルファン・クリスチャン・ディオール
2.熟睡した翌朝のような肌へ
光のテクノロジーを駆使した、リキッドファンデーション。ハイライト効果に加え、不要な影に光を与え、立体感のある肌へ。
■タンラディアント タッチ エクラ(SPF22・PA++ 30ml 6,600円)イヴ・サンローラン・ボーテ
3.潤い12時間輝きに満ちる肌
肌のコンディションを整え、ダイヤモンドパウダーと合成マイカの働きで、晴れやかな輝きを肌にもたらすクリームファンデーション。とろけるような使用感も気持ちいい。
■サブリマージュ ル タン(30g16,000円ブラシつき)シャネル
4.繊細でなめらかな艶肌へ
日中の肌色変化に対応して、くすみや化粧くずれを防ぐクリームファンデーション。こっくりとしたテクスチャー。
■クレ・ド・ポーボテ タンクレームエクラ(SPF25・PA++ 25g 12,000円)資生堂 インターナショナル
しみや色むらを隠そうと厚塗りになっていませんか? レイナさんの提案は、「すべらせ塗り」と「トントン塗り」の2ステップ。ファンデーションだけで手早くきれいに仕上げる技です。
「すべらせ塗り」では、ファンデーションの艶を引き出すように、中指と薬指の第2関節までを使って、すっとファンデーションをのばします。しっかり塗る部分と、薄くのばす部分のめりはりをつけることで、自然な立体感もできます。
人は顔の中心を見るので、この部分の肌が整っていれば“きれいな肌の人”という印象を与えられます。上の写真の逆三角形部分をしっかり丁寧に塗りましょう。残りの部分は、指や手に残ったファンデーションを、てのひら全体にのばしてざっと塗ります。
下地効果のあるスキンケアを選べば重ね塗りが減らせます
手早くさっと仕上げたい時は、下地効果のあるスキンケア製品を選びます。時間も手間も省けます。紫外線カット効果があればさらに安心です。
日中の肌リズムが整うように潤いを与え、外的刺激に負けない肌へと導くクリーム状乳液。
■クレ・ド・ポーボテ クレームプロテクトゥリス(医薬部外品 SPF25・PA+++ 50g 11,000円)資生堂インターナショナル
「すべらせ塗り」ではカバーしきれない”目の下”や“小鼻のくすみ”などの気になる色むらには、「トントン塗り」を。指先に取った少量のファンデーションを、肌の上にトントンと置いてなじませるだけ。のばしすぎないように気をつけながら、何回か「トントン塗り」をすれば自然にカバーできます。
“みけんと鼻筋の中間まで”"目の下”"小鼻”“口角”"あご”の5か所が「トントン塗り」の場所。ここさえカバーすれば、肌の印象はぐっときれいになります。
化粧くずれを防ぎ、肌の質感をアップさせるためには、フェースパウダーは欠かせません。とはいえ、たっぷり使うと粉っぽくなり、乾燥を招く原因にもなるので、使う量は最小限にとどめたいもの。皮脂の浮きやすい“Tゾーン”“小鼻”“あご”にはパフでしっかりと、“目まわり”はパフで軽く押さえる程度につけます。
どうしても気になる部分はコンシーラーでカバー
さり気なく、ふんわりカバーするのでとても自然です。
フィックス イット カラー(200 アプリコット 4,200円)パルファン・クリスチャン・ディオール
黄金比率のパウダー
毛穴や小じわを攻略すべく誕生した楕円形のパウダー。明るさに左右されずに光を拡散して肌を美しく見せます。
■AQ ミリオリティ フェイスパウダー(30g 20,000円)コスメデコルテ
軽いタッチで透明感と明るさを
ブランドの真髄、ミラクルブロスを配合した贅沢なパウダー。ふんわりと軽やかに肌に密着してベースメークの仕上りを美しくします。
■ザ・パウダー(8g 10,000円)ドゥ・ラ・メール
カジュアルウェアで過ごす日や、ファンデーションを塗りたくない日は、下地とコンシーラーで洗練された肌に仕上げましょう。
下地は、ピンクやベージュカラーがおすすめ。薄布をかけたようにふわっときれいな肌に変えます。
その後、しみやくま、くすみなどの気になる部分をコンシーラーでカバーすれば、薄化粧でも美人肌になれます。
肌の凹凸をカバーしながら、潤ったつややかな肌へ。ミネラルイオンジェルによる心地よさが魅力。01番がおすすめ。
■CR ティンテッド ジェル クリーム(SPF30・PA+++35ml 3,800円)ベアミネラル
2.秋冬もUV対策を忘れたくないかたへ
なめらかな使用感で肌色をコントロールし、紫外線カット効果にもこだわった下地。ベージュ、ピンク、モーヴの3色展開。
■UV マスタープライマー(SPF40・PA+++30ml 6,600円)ジョルジオアルマーニビューティ
3.軽い使用感でしっかりカバー
ドゥ・ラ・メールの独自成分ミラクルブロスを配合。気になる部分をカバーした後、パウダーで仕上げれば自己ベストの肌へ。旅先などへ持運びに便利なスティックタイプ。
■ザ・コンシーラー(全3色 8,000円)ドゥ・ラ・メール
4.なめらかにのび高いカバー力
隠したい部分に密着してカバー力を発揮。重ねても厚くならず、使用量を調整しやすいチューブタイプ。濃いしみや色むら、肝斑には03番がおすすめ。
■パーフェクト コンシーラー(全3色 12ml 4,600円)ゲラン
ファンデーションとセットで考えられる下地ですが、単独で使っても美肌効果を実感できるほど進化しています。カラーバリエーションがある場合は、肌色補正効果の高いベージュやピンクが今回のメークにはおすすめ。色むらも払われるので、肌がなめらかに見え、内側から輝くような艶感が、肌を健康的に生き生きと見せてくれます。
顔全体にまんべんなく塗るのではなく、ファンデーション同様、逆三角形(上の写真)の位置に塗ります。手に残った下地をてのひら全体にのばし、塗っていない部分になじませます。
下地で肌全体の色むらを払い、ほんのり肌色を補正しているので、コンシーラーで気になる部分をカバーします。コンシーラーを塗るのは、リキッド&クリームファンデーション編の「トントン塗り」と同じ部分。
コンシーラーをのばしすぎないように注意しながら、薬指の先で、優しくなじませます。フェースパウダーで仕上げれば、素肌のような軽やかな洗練肌が完成します。
コンシーラーでカバーするのは、“みけんと鼻筋の中間まで“目の下”“小鼻”“口角”“あごの5か所(上の写真)。薬指の先で優しくなじませます。
手を汚さずさっと塗れ、軽量でコンパクトのため旅先での愛用者も多いパウダーファンデーション。
以前のようなぱさつきや厚塗り感がなく、ベースメークの中で最も進化したアイテムといえます。
塗り方は、内蔵されたスポンジを使用するのが基本ですが、ブラシ使いもおすすめ。仕上りの好みで使い分けましょう。
乾燥やくすみがちな肌を、保湿効果が続く紛体と暖色系の光で、血色感のある肌に。ふんわり艶感のある肌へ仕上げます。
■モイスティシモ パウダー ファンデーション(SPF20・PA++5,000円)ポーラ
2.カシミアのようななめらかな肌へ
カシミアストールのような、しなやか心地よい肌触りを目指した、ソフトマットな使用感。重ねづけすることでカバー力が調整できるのが特徴。
■カシミア コンパクト(SPF20・PA+++7,600円スポンジつき)バーバリー
3.とろけるように柔らかい
しっとりとした使用感でありながら、軽やかな仕上り。ほどよいカバー力と素肌っぽい抜け感のある新しいタイプのファンデーション。下地不要タイプ。
■スマートスキン ベリーレア(SPF33・PA+++5,000円)アルビオン
パウダーファンデーションをより軽やかに塗りたい場合は、ブラシ使いがおすすめです。大きめのブラシにファンデーションをまんべんなくつけ、フェースパウダーをつけるように、ふんわりと肌にのせます。素肌っぽい艶感と軽やかさが楽しめる仕上りになります。
スポンジで塗る時、力を入れて肌にたたき込むように塗っていませんか?力を入れて塗ると、マットに仕上がり、ファンデーションの紛体をつぶしてしまい、くすみの原因に。粉っぽくならないように、つややかに仕上げるには、スポンジで肌をなでるようにのばすだけで充分です。
ブラシやスポンジでファンデーションを塗っても完成ではありません。最後にハンドプレスをしましょう。てのひらの温かさが加わり、ファンデーションが肌になじんで密着。くずれないように乾いた手で行ないます。このひと手間が、メークをくずれにくくし、仕上りを美しくします。
ベースメークの進化が止まりません。美容のプロたちに、洗練された肌づくりに欠かせないと感じるファンデーションと、その他のアイテムを教えていただきました。
レイナさん(ヘアメークアップアーティスト)
手をかけた上質な肌に見せます
「メークアップとスキンケア効果を兼ね備えたリキッドファンデーション。ふわっとした優しい印象とともに、自然な艶とカバー力で、きちんと感のある肌に仕上げます」
■シスレイヤ ル タン(30ml 16,000円)シスレージャパン
山本未奈子さん(美容家)
素肌そのものが美しく見える艶肌に
「つくり込んだ肌ではなく、“色つきスキンケア”のように肌当りがよく、なめらかなテクスチャーで保湿力も抜群」
■カプチュール トータル ドリームスキン クッション(SPF50・PA+++ 8,500円)パルファン・クリスチャン・ディオール
野毛まゆりさん(美容愛好家)
くすみも毛穴も赤みも自然にカバー
「ブラシの先にちょこっとつけるだけで、驚くほどにきれいにのびる。今まで経験したことのない上品肌に」
■SK-II COLOR クリア ビューティ クリスタル スキン パーフェクティング ファンデーション(SPF40・PA+++ 10,000円)SK-II
SAKURAさん(モデル・ビューティジャーナリスト)
肌の品格をワンランクアップ
「肌にぴたっと吸いつくような密着感と艶がありながら、極上の透ける布をまとったような、肌のきめがふんわりと見えるクリームファンデーション」
■デザイナー クリーム ファンデーション(SPF・20 30ml 13,000円)ジョルジオ アルマーニ ビューティ
野毛まゆりさん(美容愛好家)
つけたとたん肌をぱっと明るく
「ファンデーションの仕上りは下地次第。肌を明るくしてくすみを飛ばし、どんなファンデーションとも相性がいい万能下地」
■グロウプライマー(SPF10・PA+30ml 4,000円)カネボウインターナショナルDiv.
野毛まゆりさん(美容愛好家)
外出先のくすみやすい“午後肌”の味方
「気になる部分を隠しながら、明るい色は、ハイライト代りにもなる優れもの。私は目尻、小鼻のまわり、口角など明るく見せたい場所に使っています」
SAKURAさん(モデル・ビューティジャーナリスト)
気になる部分を隠しやすい
「筆先がスポンジになっているタイプは気になる部分になじませやすく、きちんと隠せるので好きです」
■リタッチング ワンド(全5色 4,900円)ボビイ ブラウン
SAKURAさん(モデル・ビューティジャーナリスト)
色と質感が日本人の肌に絶妙
「何個使ったかわからないくらいの愛用品がリニューアル。中央のピンクオレンジが、目まわりをきれいにカバー。今回も日本人の肌にバランスよく使えます」
山本未奈子さん(美容家)
肌のどんな色でもみごとに隠せる
「肌の上にある色ならどんな色でも隠せる万能コンシーラー。しみやにきび跡、毛穴まで絶妙な3色が肌になじみ、欠点のない肌に。近くで見られても大丈夫です」
■クリエイティブコンシーラー EX(SPF25・PA+++ 3,500円)イプサ
レイナさん(ヘアメークアップアーティスト)
リフトアップさせるハイライト
「オイルの艶感が立体感を出すので、頬の高い位置につけてリフトアップさせたり、乾燥の気になる時や、顔だちにめりはりをつけたい時にも活躍」
■ルナソル グロウイングディスティック(3,000円)カネボウ化粧品
レイナさん(ヘアメークアップアーティスト)
夕方の疲れた顔に活躍
「フェースパウダーをのせなくてもくずれないので、外出先で便利。夕方、目尻やほうれい線にのせ、小じわに対して直角にのばせば疲れた印象が払えます」
■アドバンスド スムージングコンシーラー(02 3,500円)THREE
山本未奈子さん(美容家)
てかりを防いで涼しげな肌に
「微粒子パールが自然光を肌の上で乱反射させることで、肌のすみを軽減。また、余分な皮脂を吸着してくれます」
■シンプリス UV モイスチャライザー(SPF25・PA++35g 4,600円)SIMPLISSE
レディースMe 編集部
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